ホワイトローズはブライダルにもぴったりのモチーフ!
今回は“白”について書きたいと思います。
私にとってネイルアートで白というと、薔薇が一番に思い浮かびます。今まで何千というホワイトローズを描いてきましたから。
“白”も“薔薇”もオーソドックスながら、他が代わることのできない普遍的なモチーフなんだと思います。
白は清楚で気品を感じさせますが、実は地上のどの色よりも明るく、華やかな色です。
その上、どんな色とも調和するので、万人に愛されるのも当然のように思えます。
光を集めたような色だからこそ、光輝いている花嫁に寄り添うことができるのでしょう。「愛」や「美」などを象徴する薔薇もまた同様で、ホワイトローズはブライダルネイルにもぴったりです。
白が引き立つベースカラーとは?
白の画用紙に白の絵具で描いても同化してしまうように、白を表現するには“地”の色を必要とします。
純白のドレスも、花嫁の輝く素肌とのコントラストがあることで、お互いを引き立てますよね。ベースの色があるからこそ、白は光たり得るわけです。
ブライダルなどの白が主役のネイルの場合、ベースカラーはクリアや、ベージュ、優しいピンクなど控え目にするのがおすすめです。
エアブラシで白を単色で噴く場合、ベースが透けることが前提になります。光と影、絵と地がどんな陰影を生むのかを想定しながら噴いていきます。白は繊細なグラデーションを作りますが、1色ですべてを表現するので色を多く使うよりも難しいかもしれませんね。
繊細なグラデーションをシールで表現するには
「使い慣れたエアブラシと筆でデザインするのだから、シールを作るのも簡単でしょ」とよく言われますし、ごもっともなのですが、実際にはそう簡単にはいきません。
手描きアートをそのまま再現するとはいえ、絵具で描いたものを”印刷”で表現するわけです。印刷というのはドットの集合体なので、いつものように噴くと白が潰れてしまい、グラデーションが生まれません。
ですから少量の絵具で緩やかなグラデーションで表現します。とはいえ緩やか過ぎてもだめなんです。手描きの場合、絵具の僅かな厚みも奥行を作る手助けをしてくれるのですが、シールの場合はメリハリを出さないと平面的になってしまう。この加減がとても難しいんです。
それでも、仕上がりをイメージしながら噴くことで、シールとはいえども、それぞれのモチーフに合わせたニュアンスのグラデーションを表現できるのが、醍醐味だと思っています。
白×薔薇のシールはベースカラーを変えて印象もチェンジ!
Re-cueの“クリスタルシリーズ”は、リリースした当時、印刷の限界と言われていたエアブラシさながらの透け感とグラデーションに、かなりインパクトを与えました。多くの方にリピート頂いているのを見るにつけ、やはり“白”、中でも“薔薇”のモチーフは、愛されているのを実感しています。
クリスタルシリーズのモチーフたちは、ベースカラーとのコントラストで表情を変えていきます。
TPOや気分、季節などに合わせて、クリア、ピンク、黒や赤など、色々なアレンジを楽しんでいただけたらと思います。
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