紫外線の影響で髪も肌と同様に日焼けします。
夏になると気になる紫外線対策。肌だけでなく、髪にもケアが必要です。大きく分けて3つのカテゴリー「乾燥・ごわつき」「ツヤ・なめらかさの低下」「ヘアカラーの退色」から着目して美しい髪をキープすべくその知識を伝授します!
「乾燥・ごわつき」
紫外線が髪の内部にあるたんぱく質を壊してしまうため、髪本来がもっている柔らかさが失われることから起きます。
「ツヤ・なめらかさの低下」
髪のつややかさに関係するキューティクルも紫外線によって浮いてしまったり、はがれやすくなったりもしてしまいます。これが原因です。
「ヘアカラーの退色」
ヘアカラーというのは髪の内部に色素を入れています。紫外線は髪の内部に届いてヘアカラーの色素の分解を早めてしまうのです。キューティクルがダメージを受けていたりすると、さらにヘアカラーの色落ちを早めてしまうことになります。ヘアカラーをしていない人でも髪が日焼けすると、髪が茶色くなったりします。
「何故、海、プールに入り、そのままの状態で紫外線を浴びると、髪を痛め、カラーを退色させ、髪を明るくサーファーの様にしてしまうのか・・・」
髪はダメージを受けると、キューティクルがはがれたり、内部のタンパク質が流出したり、熱による変性を起こしたりして毛髪内部の水分調節をできなくなります。
健康な髪の水分量は11~14%あると言われていますが、ダメージを受けると水分量が減って行き、10%以下になると「乾燥毛」と呼ばれるようになります。健康な髪は、表面にあるキューティクルがうろこ状にきれいに並び、 内側の水分を外に逃がさないように守られています。
「海、プールへ入ると更に・・・」
毛髪はお肌と同じく弱酸性で出来ています。髪はケラチンと言うタンパク質から構成され、角化された「死んだ細胞」です。それに比べ海水は弱アルカリ性、プールには次亜塩素酸ナトリウムと言う塩素が消毒に使用されています。
つまり海水が髪についた状態にしておくと海水のアルカリがキュウーティクルを開いたり、髪のタンパク質を溶かしてしまう恐れがあり、それがダメージにつながります。肌はなぜ大丈夫なのかと言いますと、酸性やアルカリ性を元のPHに戻すシステムが体内にあるからです。
髪は死んだ細胞なので、それを調節する事が出来ません。あとは、海水の塩分によって髪の水分が流出しやすくなり、乾燥が進み、パサパサになってしまいます。塩素には髪や肌にすぐに吸着する性質があり、アルカリ性で髪のメラニン色素を酸化脱色し、ダメージの原因となります。
「予防するには?」
完全に紫外線や海水、塩素などをシャットアウトすることは今の所不可能ですが、和らげる事は可能です。
・ヘアカラー後にuvカットのヘアマニキュアをしてもらう
・海、プールに入る直前にUVカットの流さないトリートメントを使う。(合間にも)
・もちろん、なるべく紫外線をさける(肌と同じ)
・出来るだけ早くシャンプー&トリートメント(弱酸性は必須です)をし、その後は自然乾燥ではなくドライヤーで乾かす(普段も)。
これらを全て実行する事で、かなり違うと思いますよ!!(^-^)
写真提供: Luxt Design
蓑輪篤(ALVIVE/CREER)