ジェルネイルを長持ちさせるメンテナンス方法、知っていますか?
ジェルネイルはデザインやカラーでその見た目を楽しむだけでなく、自爪が折れやすい人にとっての補強のためにもオススメの材料です。
綺麗なジェルネイルも4週間ほど経過すると、自爪が伸びてきてメンテナンスが必要になります。
爪が伸びるのは、1か月で平均3ミリほどと言われています。
特に夏場は気温が高いので新陳代謝が高まり、爪が伸びるのも早くなります。
冬場よりも、お早目にメンテナンスされることをオススメします。
では、ジェルネイルの「メンテナンス」とは、どんなものか知っていますか?
ジェルをオフ(全て取り除くこと)して、付け替えることではありませんよ。
リムーバーでオフすることじゃない!!ジェルネイルのメンテナス方法とは。
(施術から1ヶ月ほど経ったジェルネイル。根元部分が伸びてきているのがわかります。)ジェルネイルの付け替えのときに、毎回ジェルリムーバーで「ジェルオフ」をしていると爪は痛むばかりです。
ジェルネイルは、付け替えの度にジェルリムーバー(アセトン)で溶かして、付いていたジェルを全て落とし、新たにジェルを付け替える方法が一般的でした。
しかし、しっかりと爪に定着しているジェルは、オフする際に爪の表面の一層がジェルと一緒に剥がれることがあります。
ジェルリムーバー(アセトン)は脱脂・脱水作用があり、使用の際に爪を極度に乾燥させるために、爪が欠けたり割れやすくなったり非常に弱い爪になってしまいます。
一度薄くなってしまった爪は元には戻らず、新しい爪が生えてくるのを待つしかありません。
薄く傷んだ爪は、お湯がしみるように感じたり、指先を使うと痛みを感じたり、爪がもろく・欠けやすくなります。
さらには、傷んできた爪はジェルネイルの定着も悪くなるばかりです。
そして、このジェルネイルでの爪のダメージを最小限にする方法は、1つしかありません。
その方法とは唯一、「フィルイン」だけです
ジェルネイルの度に爪が痛んでしまう。これを解決する方法"フィルイン"とは。
「フィルイン」とは、ネイル用語で「お直し」のこと。
伸びてきた自爪の根本部分をジェルなどで「埋めていく」ことを意味します。
つまり、ジェルリムーバー(アセトン)を使用せず付け替えをする施術です。
それでは「フィルイン」の様子をお見せします。
まずは爪の先を短くし、長さを調整します。
トップジェル・カラージェルの層をネイルマシンで削り、しっかりと爪に定着しているベースジェルを一層のみ残します。
ジェルがリフトしている(浮いている)部分は、ネイルマシンで安全に削って取り除きます。
側面から見ると、ベースジェルが一層残っているのがお分かりでしょうか?
この薄い1層は1ミリ厚みもありません。それだけフィルインには、ネイリストの高い技術力が必要不可欠です。
フィルインのしやすいジェルメーカーの選び方や塗り方も工夫せねばならず、そこには知識も必要です。
その上から再びジェルネイルを施します。
フィルインは、一度爪に定着したベース部分を二度と傷つけないため、ジェルネイルの付け替えの際のお客様への爪への負担を最小限にします。
また爪が薄くならないため、ジェルネイルの持ちも抜群に良くなります。
仕上がりもこんなに綺麗に。
爪の健康を保ちながらオシャレを楽しんでいただきたい!それがネイルアーティストとしての私の想い。
まだまだフィルインを取り入れているネイルサロンは少ないのも事実です。
多くのネイルサロンでフィルインを取り入れられないのは、ネイリストの高い技術力が必要だからです。
あなたのネイルサロンは、フィルインを勧めてくれますか?
あなたの爪の事を思ってくれているネイルサロンですか?
ネイルアーティスト/鯨岡百合香(cranberry nail)
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