ネイルアイテムはネイル専用材料だけ?発想力豊かに使いこなして
今回はサロンワークから少し離れ、メディア用のネイルアートについてお話したいと思います。昔、私がネイルを始めた頃は、アートをすると言ったらラインストーンか手描きのお花。などアイテムもバリエーションも全然無かったのですが、今、ネイルアート用の材料・アイテムは、ネイリスト専用の問屋さんもあれば、ドンキホーテなどで一般の方が購入できるもの等至る所に溢れていますよね。でも、アートアイテムはネイル専用材料だけとは限りません!!ありとあらゆるものをアイテムとして使おうと思えば全て使えます。前にもお話しましたが、メディア用のデザインを考える際、その作品の衣装・アクセサリー・ヘアー・メイク・イメージなど全て考慮し、トータルで合うように創っています。ある時は衣装で使った切れ端を貰って合わせたり、ヘッドドレスに合わせた羽と同じものを探して合わせたり。どこか1つでも合わせることでトータルコーデを考えたりします。
可愛い★撮影用ネイルデザインギャラリー!アイデアのお手本に
撮影のアイテムを探す時は、ネイルの問屋さんよりも手芸店や生地屋さん・雑貨屋さんにアクセサリー屋さんなどにも行きます。レース・羽・リボンはもちろん、ピアス・アクセサリー・キーホルダーなどのパーツや、造花・ファー・毛糸・刺繍糸・ボタンなども使えます。例えばリボンを使ってデコレーションする場合、そのまま貼るのではなくボリュームを出すためランダムに形にします。逆に綺麗過ぎない方が可愛いです。留める際、布にグルーを使うと白く濁ったり、密着が良く無いので、私はホッチキス等を使います。布をネイルに貼るのは難しく、すぐに取れてしまうため超強力粘着シールで貼り付けて加工します。アクセサリーは付属品を取り除き、ピアスにしたり。爪が隠れるくらいの大きな造花をそのまま付けてみたり。和服の場合は和紙を使って毬を創り、涙を表現する時はネイルから涙が落ちて見えるように、アクセサリーパーツを揺れるよう装飾したり。そのアイテムを加工するのに、使用するものは様々です。中にはめっちゃ重たい物、超―ロングネイル、短時間でも不便なアートになることも多々あります。撮影中にそのアイテムが落ちる、取れるなんてことがあれば修復中に、その場に居る全てのスタッフさん達の作業をストップさせてしまいます。やはり一番の注意点は、ネイルを付けて下さる方が、どれほど長く・重くても撮影中にネイルを気にせずに最高のパフォーマンスが出来るように仕上げる!!!これはサロンワークにも通ずることです
が、一番はネイルをされる方の不安・負担をなくす。私はそこを一番重要に考えながら創っています。
アートネイルも日常ネイルもネイルデザインのヒントは身近にある
今までのお話は日常では無理なアイテムのご紹介ですが、もちろんサロンワークでもネイル専用以外のアイテムを使ってアートを創ることは可能です。今期のオススメだと、ネイル用アイテムと合わせてビーズやメタリックボールの組み合わせです。球体のパールが流行っていますが、問屋さんにはパール以外にもボール状のものが沢山あります。ビーズはボールの隙間にちょっと置くだけで、カラフルでおもちゃのようなアートに変わりますし、スパンコールや台座等、ネイルサイズの物であれば工夫次第で全てがアートに変わります。またそうゆうアイテムを見付けるとアートの幅もグーンと広がりますし、何といっても「こんなの見たことなーい!」とお客様が一番喜んで下さいます。是非ネイルアイテム探してみて下さい。
武藤麻希子(STUNNING NAIL)
記事に関連するキーワード
この記事を書いた人