美しいロングネイルと生活できるロングネイルとの違いを理解して
個性がみとめられる時代の今!ロングネイル好きの方もたくさんいるはず。
確かに15年前はジョイナーと言われたり(短距離陸上選手のフローレンス.ジョイナー、ご存じですか?)好奇な目にさらされたりした時代でした。今でも好奇な目はもちろんありますね(笑)
しかし2015年の今では世界でStiletto Nailのコンペティションが開催されたり、ロングネイルの美しさを競う競技があったりと認知度は年々増しているのではないかと思っています。たくさんの人に知ってほしいのは、“美しいロングネイル”と“生活できるロングネイル”とは違うということです。
私はこのコラムをPCで入力していますが、ロングネイルな私でも入力作業には全く問題ありません。
ロングネイルで快適に過ごすコツは?指先を酷使せず環境を整えて
ただし入力に差し支えのない適切な厚み、強度は必須条件です。長年ロングネイルで生活してきた自らの検証結果からきているもの!初めての方は徐々に長くしていくなど、環境を整えてからをオススメしますね。
例えばPCはキーボードに滑り止めでシリコンマットをつけていますが、指一本でも長さが違うと非常に使いにくいので気をつけましょう。またリフトしたり、亀裂が入ってしまったりして強度がなくなると、その場所に負荷がかかって危険な状態です。自爪まで飛んでいきかねないので、すぐにサロンで直してもらいましょう。
ちなみに私はスマホ、キャッシュコーナーなどのタッチ画面は指の腹や関節使いをよくします。いったん癖がつくとショートネイルの時も無意識に同じ仕草で手を使っています。どのような長さであっても指先を酷使しない習慣をつけていた方がよく、例えばセルフのポリッシュにしても持ちが変わりますよ。
iPhoneの指紋認証や海外旅行の入国審査で指紋をスキャンされる場合、国によってはロングネイルが入らない、またはあまり下がった形(ダウン気味のネイル)やデザインも確認作業が困難になるので、きちんとカウンセリングをしてお客様の生活習慣に合うフォルムの提案も必要ですね。私は入国審査で様々な国で個室行きに!…で、検査の方に笑われました。
アクリルスカルプチャーネイルはプロにしかできない高度な技術
そしてよく聞くお箸!参考までに私は写真のように持つので、何ら気になったことはなくどちらかといえばナイフとフォークを使ってステーキを食べるときにちょっと不便かな、と思ったことがあります。しかし、海外のネイリストたちはロングネイルでも器用に使っているので、全ては慣れなのかな?と思うようなことがしばしばです!
日本でもネイルの個性をアピールできる時代に突入しましたが、まだ認知度や評価は様々。私が海外で感じたのは、比較的ヨーロッパではネイルを一つのアート作品として、ネイルとは関係のない男性や年配の方からも褒めていただくことが多いことです。もちろん文化の違いが大きいのは分かっていますが。
ロングネイルを施した指先は、ネイルのプロであることの象徴になるのではないでしょうか?少なくとも私の周りには日々学ぶことを惜しまず努力している多くのネイリストがいます。好奇な目線だけではない時代に突入するのでは!と大きく期待をしています。もちろん私自身も、ロングネイルをツールにアクリル理論をより多くのネイリストに伝えていきたいという思いを込めてセミナー活動をしていきます!
南部佳子(Detailed Work's Method)