憧れのフォトコンテストを目指して撮影をスタート

憧れのフォトコンテストを目指して撮影をスタート

今、撮影というといわゆるヘアカタログ的なものを連想する美容師さんがほとんどになってきました。僕が写真を撮るようになったのは約14年前。

当時はデジタルカメラなんてまだまだ画素数が低く、更にパソコンの処理速度が遅く、デジカメで一枚撮った画像をプリントしようと思うと、下手すると何度も固まって電源切ってまた立ち上げて固まって、、、そうこうするうちにもう半日が経ってる、といった具合。

ですから、デジタルで撮影したものを何かに使うということは考えられず、当然フィルムカメラでした。

感度(ISO)が違うフィルムを何個も買っては撮影して、現像してはゲンナリして。近くに教わるような知り合いもなく、とんでもなくムダばかりしていました。

元々撮り始めたきっかけは、美容師のフォトコンテストでした。撮った作品を応募して予選通過すれば、モデルさんを連れてステージに立てる。憧れていたカッコ良い美容師の世界でした。

 

作品としてのクオリティを上げて、理想に近い撮影が可能に

“作品”としてのクオリティを上げて、理想に近い撮影が可能に

結局フィルムで撮影してコンテストに受かった事のないままデジタル時代に突入します。初めて一眼デジタルカメラを買ったのは今から10年前、24歳の時でした。

500円玉貯金でコツコツと貯めたお金を握りしめて。当時のお給料が17万円でしたが、買ったカメラは10万円。レンズも合わせると13万円超でした。(余談ですが、カメラを買った数ヶ月後に給料丸ごとスリに合い、カメラを売ろうかと思った事がありました。笑)

さて、そんなこんなで一眼デジタルカメラを手に入れ、意気揚々と撮影に力を入れて行きます。しかし、コンテスト、通りません、、、、

ううむ、なぜ??

ライティングやアングル、構図も悪く、作品としてのクオリティが低かったのです。それを感じて紹介してもらったプロのカメラマンさんにお仕事をお願いしました。

初めてカメラマンにお願いした作品が早速コンテストの予選に通過しました。やはり、プロはすごい!!そりゃそうですよね、笑。

カメラマンさんと一緒に作り上げて行く撮影というものも新鮮で、とてもワクワクしました。それからは見様見まねで撮影し、たまにプロにお願いするというパターンが定まり今に至ります。そしてフォトコンテストでもそこそこの成功を収めます。まあ、更に高いステージにはまだまだ追いついていませんが...

 

サロンの方向性に合わせた集客撮影を

サロンの方向性に合わせた集客撮影を

昨今、美容師にとって撮影とはコンテストだけのものではなくなってきました。お客さまがヘアスタイルを簡単にネットで検索できるようになったからですね。それまでの美容室はチラシを配ったりご紹介をお願いしたり、face to faceで集客していました。

集客サイトもこの頃から出始めました。そうなると、たくさんヘアスタイルを撮ってアップしないといけません。今に至る第二次撮影ブームの到来です。

今や「撮影できないスタイリストは集客できない」とまで言われるようになりました。実際、撮影が上手いスタイリストはバランスが良い人が多いです。「なんか写真にするとダサい」という人はちょっとバランス悪い方が多いですね。

今後の課題はいかに自サロンの顧客層に合わせて写真で表現して行くか、ということになって行くでしょう。

サロンをどういう方向へ導くか、それを誤らない集客撮影が必須です。

どこのサロンへ行っていいかわからない、という意見も多く聞きます。同じモデルでほとんど同じスタイリングで、違うサロンのHPや集客サイトに載っているなんてのも多く見かけられます。サロンの方向性って何ですか?と聞きたくなる事も多々...

せめて自サロンでカットしてパーマして、スタイリングしてメイクして、衣装も用意して撮影、というものにしないと。

そして美容師たるもの、非日常なクリエイティブな作品を遺し続けて行きたいものです。技術の研鑽と試行錯誤、そして継承が芸術家としての仕事ではないかと思うからです。GTRを生み出し続ける日産のように。

黒木利光(CHARLES DESSIN)




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    黒木 利光

    ハサミ1本で創り出すデザインはフィット感抜群、理想のヘアスタイルを叶えてくれる

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