自分に合った食べ合わせが薬膳から分かる!?
食は身体のメンテナンスに欠かすことのできない存在。
マインドフルネスや瞑想など、自分を内側から整えるセルフケアの需要が高まる中、食からのアプローチとして注目されている薬膳。薬膳コーディネーターの資格などを、少し前から耳にするようになりましたが、「薬膳って、薬? 不味そうだし、日常に取り入れにくそう…」とまだまだ敷居の高い様子。
薬膳と聞くと、漢方や高麗人参など、中国を連想する人も多いでしょう。
それもそのはず、薬膳とは、2000年もの歴史あると言われる中国の伝統医療をベースに、季節や個人の体質に合わせて作るとされる料理のことです。
実は、薬膳は私達の食卓にもごく自然に使われています。
例えば、刺身にシソやネギなど解毒作用のある薬味を組み合わせたり、生姜や黒糖のような身体を温める、という考え方は薬膳によるものだそうです。
毎日の献立に薬膳をプラスすることで、より自分の身体にあったメニューにカスタマイズすることができますね。
「柿のラペ チーズと帆立のマリネサラダ」のレシピ
秋の果物の代表格と言えば、柿。でも食後のフルーツに出るばかりだと飽きてしまう。
そんな方に自宅でできる薬膳メニューを紹介します。
<材料>
・柿 1個
・塩 少々
・帆立 2ケ位
・チーズ(ブルーチーズ、クリームチーズ等) 適量
・黒胡椒、カルダモンパウダー 適量
・あればハーブなど
【ドレッシング】
・酢 大さじ1
・オリーブオイル 大さじ3
・塩 少々
<作り方>
① 柿は千切りにし、塩で軽く和えておく。
② 酢、塩を混ぜ、オリーブオイルを入れてドレッシングを作る。
③ ①の水気を切り、②を適量入れて和える。
④ スライスした帆立、③、チーズを皿にのせる。黒胡椒をひき、あればカルダモンパウダーを振る。
天然のマルチビタミン!柿の効能とは?
柿にはビタミンCが豊富に含まれるといわれています。
また、肌や粘膜を強くするビタミンA、B1、B2、抗酸化酵素を活性効果が期待されるミネラルなどを多く含むのだとか。まさに天然のビタミン剤。
薬膳の面から見ると、柿は余分な熱を取る(身体を冷やす)作用と、身体を潤す作用があるのだとか。喉の痛みや口内炎、初期の風邪の熱にはぴったりですね。
ただし、身体を冷やしやすいため、下痢気味の方や元々胃腸が弱い方。お年寄り、妊婦さんは食べ過ぎに注意しましょう。
(胡椒やカルダモンなど、身体を温める効果のあるスパイスを合わせると、バランスが良くなります)
このように、季節や個人の体調により、ぴったりな食べ物は変わります。一概に良いと言えるものはありません。
自分の身体と相談しながら、オーダーメイドな薬膳をぜひ楽しんでみて下さい。