美容師として人としてどう生きるべきか答えは共通している
前回のコラムで、美容師として生きる目的は「お客様の幸せをつくること」だと書きました。そして、それを「自分の幸せにすること」今回は美容師である前に、人としてどう生きるべきか?の話をしたいと思います。私たちは現在、この世に生を受けて生きている訳ですが、その目的について考えたことがありますか?自分自身ひとりの力で、勝手に生まれてきた人なんていませんよね?自分の心臓を自分の意志で動かしたり、止めたり出来る人もいませんよね?つまり人は、何らかの目的を持って生まれ、何らかの目的を持って生かされているのです。これからの人生、それに気付くのと気付かないのとでは、大きな開きがあると思います。
自分の生きる目的は自分と関わる全ての人を幸せにすること
では、私たちが生きている目的とは何なのでしょうか?人にはいろんな価値観があり、ひとつに絞ることなんて、哲学者でもない単なる美容師の私にできるはずもありません。ただ、私にとっても、皆さんにとっても、この大きなそして深い問題について、考えることはたった一度の人生において、非常に重要な意味を持つと思います。まず仮説として、自分が生きる意味を「自分が幸せになるため」とします。いかがでしょうか?幸せになりたくないなんて人はいないでしょうから、正論です。これでもいいのですが、しかしそうすると、自分の幸せって何?という、次の問題が生まれてきます。自分の幸せを、ひとりよがりの自分勝手なものにしてしまうと、自分の幸せのためなら何をしてもいいのか?ということになります。自己中心的な幸せを求める人の人生は、結局寂しいものになって、結果幸せでなくなるのです。人は社会的な生き物です。多くの人つまり社会の中で生かされています。この関わりの中で、自分はどう生きるべきかを考えなくてはなりません。
人の価値は自分が得たものではなく、人に与えたもので決まる
結論から言うと「自分と関わる人を幸せにするために自分は生かされている」と考えるべきではないかと思います。これって、美容師としての生き方と同じです。お客様の幸せ、そして共に働く仲間スタッフの幸せのために、自分に何が出来るのかを追求していこうということです。それが自分の幸せなんだよ!ということです。人生は選択の積み重ねでつくられていきます。その選択の基準をこの考え方にすれば、きっとその人の人生は素晴らしいものになります。タイトルはアインシュタインの言葉です。つまり自利より他利の考え方で、自分が他人のプラスになるような生き方をしたいですね。その目的に向かって行く為には、次の5つのキーワードが大切になってきます。
◆愛とは・・・受け入れること、認めること。見返りを求めない気持ち
◆感謝とは・・・お陰様の気持ち。当たり前の基準をどこに置くか?
◆調和とは・・・・サロンワークで一番大切なのは「人の和」
◆進化とは・・・美容師として大切な「自分磨き」
◆幸福とは・・・幸せになるための考え方
次のコラムでは、この5つについて順番にお話ししていきます。
木村博次(La Bless)
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