中国のネイルマーケットって?ネイルアーティストたちの実情

私は現在中国でセミナーを行う機会が多く、上海、北京、広州、と頻繁に足を運びます。海外で仕事をすることは私にとって、夢の一つでしたので非常にありがたい環境です。でも、その環境の場が 中国になるとは、思ってもいませんでした。まず、私が中国に行く前の印象は・・・

①衛生的でない

②何を使っているか分からない

③一人一人の施術が雑

④怖い

帰国後の印象の変化は・・・

①サロンが美しい

②日本式を必死に取り入れる姿勢がスゴイ

③覚えが早い

④繊細

⑤優しい人がたくさんいた



 



ネイル先進国日本!?ネイルアート流行の発信源は日本だった

確かに、中国ではジェルネイルが流行っています。でも日本で使っている様な、コンテナタイプのジェルではなくポリッシュタイプが主流の様でした。理由は安いから。確かにビックリするほど安いので、セルフネイルの方には利点が多いのではと思います。中国で売っている日本のジェルは少し高いと言うことも分かりました。つまり、日本のジェルは最先端の高級サロンで扱われる「高級な」ジェルだったのです。ここで問題がおきます。ポリッシュタイプを使っていたとしても、やりたいネイルは、日本の最新の流行ネイルなんです。大半の方が見よう見真似で、手持ちのジェルで作っているそうです。

ただ彼女達の優れている所は、観察力と繊細さ。こちらは群を抜いているので、ほぼ似た感じに仕上がっていますので、私からすればやり方を全く知らないはずなのにどうやって仕上げたのか聞きたと思うほどです。彼女達はインターネットを使い常に、日本ではどの様なアートが流行し「かわいい」の最先端はなにか?!とアンテナを張っていて、日本のネイルアーティストのアート画像をたくさん持っていることに、嬉しさと驚きを感じました。



 


トップネイルアーティストになりたい!勉強する姿勢は世界共通

中国のネイリストの卵からトップネイリストまで見てきた上で共通して言えることは、学ぼうとする心です。その姿勢には感動してしまうくらい!以前、広州へ展示会のデモストレーションを行いに行った時、私は中国人のやる気に魅了され、展示会のトップネイリストのスタッフ達の中に1人入り夕食後から朝5時まで皆で練習したことがあります。もちろん言葉はあやふやですが、一つの事に向かって練習しているうちに、国なんて関係なくなり、自然とふざけ合い、笑い、絆が生まれます。とても素敵な仕事に出会えたことに感謝しました。日本のネイルを広めて行きたい、そしていつか日本の流行も取り入れながら中国人の元々の才能を引き出し、その才能を活かした中国のオリジナルの流行を作って行けたらと考えています。

志塚玲子(NAILSALONRIN,S)





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