指先に日本伝統の粋を!!ユニークでかわいい歌舞伎ネイル

歌舞伎の舞台に使われる“定式幕”って知ってる?

今回は、お正月にちなんで和をテーマに、歌舞伎の要素を取り入れたネイルを作りました。
みなさんは定式幕(じょうしきまく)って、ご存知ですか?
歌舞伎のお芝居で、幕開きと終幕に使われる、あの3色のストライプの幕のことです。
名前は知らなくても一度は見たことがある方も多いのではないでしょうか。
江戸時代、歌舞伎を観る劇場が3カ所あり、それぞれの劇場で幕の配色が異なっていたそうです。
(現在でも、劇場によってこの配色のいずれかを採用していて、統一はされていないそうですよ。)
以前からこの3色をネイルにしてみたら……とは思っていまして、いざ調べてみるとパターンが劇場ごとに決まっていたことや、歌舞伎通の方は配色でどの劇場を表しているのかがわかるということを知り、ぜひ通好みのネイルを作りたい!と思い、今回ネイルチップで表現してみました。

日本の伝統色を使用したシンプルなワンカラーネイルが上品かわいい

余計な装飾をしたくなかったので、ワンカラーでシンプルに仕上げました。
上から順番に、
①森田座(守田座)…黒・柿色・萌葱
②市村座…黒・萌葱・柿色
③中村座…黒・白・柿色
だそうです。
装飾をしない分、色にはこだわりました。
ビビットなオレンジではなく、和の伝統色の「柿色」。
ダークグリーンではなく「萌葱色」。
少しくすみ抑えた色味が、目立つ配色なのに品がある理由なんだと思います。インパクトのあるカラーと配色も、ネイルにする事で指1本ずつの距離感が出て、ツヤも加わるため上品さが出てきます。
また、ワンカラーだと少し抵抗がある方向けに、同じカラーで控えめなフレンチバージョンと、市販のネイルシールを使用したポップでカワイイバージョンも作ってみました。

歌舞伎フレンチネイルで上品な大人っぽさの中に遊び心を!

フレンチも、色にインパクトがあるためシンプルに装飾なし。
黒と萌葱のトーンを抑えてグレー×柿色の2色にすると、普段の生活にも使いやすいモードなネイルになります。

ネイルシールを貼れば、普段使いもしやすいポップなネイルに!

ネイルシールを使用したカワイイバージョンは比較のために同じ配色のワンカラーも並べましたが、シールの有無で全く印象が変わりますよね!
ダークグリーン(萌葱色)にゆるキャラが描かれていると、学校の黒板に落書きしたみたいにも見えます。
今回はただの落書き風シールではなく、歌舞伎役者の方が監修した「歌舞伎ネイル」用のシールを使用しました。
代表的な歌舞伎のモチーフや隈取と共に、歌舞伎役者さんの落書きから生まれたキャラクターも入っていたので、敢えてカワイイ感じにするためキャラクターをメインで使いました。
この“知ってる方は気が付く”感覚と遊びの要素をネイルに取り入れれば、きっと「通好み」のさりげなさアピールができるネイルになると思います。
ぜひお正月には和風のネイルを楽しんでみてくださいね。
Cool NAILS make you smile‼︎

ネイルアーティスト/SAYOKO