教えて!ネイリストを職業とするために気をつけることとは?

その気持ちは本気?将来どのようなネイリストになりたいか?

自分で店を持ちたい、講師になりたい、サロンでお客様中心の仕事をしていきたい、ネイルメーカーやディーラーで仕事してみたい、有名なネイリストになりたい・・・。同じネイリストでも目標、働く環境で方向性が変わっていきます。好きなことを仕事にできる!!とても楽しく充実した仕事に生きがいを感じられます。しかし好きだけでは仕事にならず。自己満足の世界へ入ってしまってはいけません。ネイリスト検定取得は増え続けているのに就職する人が少ない・・・。この現象はネイルだけの特殊な現象ではなく美容業界全体が抱えている内容になります。就職先が少ない??いえ・・・求人は多く常に人不足・・・選ばなければ直ぐにでも就職できます。なぜか?働く側がネイル技術のみに意識が集中しすぎて仕事としたときのミスマッチが多いから。これはネイリスト側、サロン側も変わらなければいけない重要な課題です。

ネイリストになれてもこんなはずじゃなかった!をなくすには?

企業からの転職や学生から初めての就職の場合、働く上での条件、環境、安定感を重要視されることが多く、今の美容業界には思い切って転職、就職に踏み込めない労働環境があります。働く側も、雇用側も知識不足によるトラブルを多く感じます。それを防ぐためには自分たちを守るために学ぶ必要があります。労災保険、雇用保険、健康保険、厚生年金のある環境が、働く側からするとベストですが全てを対応しているサロンは少ないのが現状です。最低でも労災、雇用保険など入れる環境は確認しておくのが良いですね。雇用側は、個人、法人関係なく人を雇う場合、経営者としてスタッフを守る立場になることを真剣に考え学んでください。このことはそれだけネイルが「仕事」として考えられ始めてきたと言うことでしょうね。

店舗経営をするときの必要経費は?知っておくべきことは?

自分で店を持ちたい場合(自宅サロンを開業したいなど)開業するのは、それほど難しいものではありません。小スペース、小資金で開始できます。自宅の1室で設備を削れば50万ほどあれば明日からでも開業できます。しかし、仕事として生活できるレベルまで持っていくのは難しいのが現状です。経営知識、業界の流れ、法的知識など最低限作り上げていく、もしくはアドバイザー的な人や会社と動くことをオススメします。店舗型にする場合は場所などにもよるのですが、初めの準備資金はある程度必要になります。敷金が通常家賃の6ヶ月~12ヶ月、手数料1ヶ月、内装費、設備、人件費、広告費などなど+半年売上げが無くても維持できるぐらいの準備をしておくと良いと思います。まずは、事業計画書を作り確認してもらう事から始めるとリスクを減らすことができます。
井原千佳(PureNail&Ondine)