ネイリストが注意すべき「シンプルアート」オーダー時のコツ



サロンでは様々なアートのオーダーを受けますが、意外にも(サロンの客層にもよりますが)華やかなアートよりも幅広く年代のお客様から支持されるのは「シンプルなアート」OLさんに限って言えば職場の規則や雰囲気により、お客様自身はアートをしたいけれどシンプルなアートにせざるを得ない場合も。このオーダーがあった場合にはカウンセリングの際に理由を引き出します。「シンプル」で一番難しいのが個々の主観によって大きな違いがでること。どこまでがシンプルなのか?地域性や年齢、感覚の違いによりその範囲はとても広いのです。そして大方、ネイリストとお客様のシンプルの度合いには開きがあると思っていた方が間違いないです。私のサロンではいわゆる”おまかせ”でアートの選択をこちらに委ねるお客様が多く、お客様の生活スタイル、職種、ファッションの好みなどをカウンセリングしながら幾つかのアートを提案しているのですが、ポイントがいくつかありますので紹介します。





ベースカラー提案は基本3色にして季節感を取りこみ肌なじみ良く



まずカラーですが、ピンク・ホワイト・ベージュの大きく分けて3つのカラーの提案をします。第1条件として肌から浮き過ぎないカラーを選ぶこと。お客様の肌のカラーに合わせることはもちろん、第三者から見てネイルが目立ち過ぎないようなトーンのカラーを選びます。さらに季節感を考慮したカラーを選択。例えば今の季節だったらピンクはダスティピンクなどくすみ系のカラー、ホワイトも純白よりはアイボリーなど温かみのあるカラーにすると優しい印象に。写真のようにホワイト系パステルカラーを使う時には、ベージュやピンク系のカラーをグラデーションにして挟み込むとより一層肌に溶け込みます。ベージュはグレージュやカフェオレカラーなど秋のファッションに合わせたカラーを提案します。





ネイルアートを繊細に施せば会社だけでなくブライダルにもOK



そしてアートは、使用カラーを2~3色でまとめることで大人っぽい印象に。周囲から見て、華美な印象を与えるのは大きめなビジューやパーツなど取れてしまいそうでキラキラ輝いているアートです。なので、ラインストーンを使うなら小さめのサイズにし、乳白色のアラバスター系ストーンやパールをセレクトして輝きを控えめに。つける位置もサイドにするなど慎重にします。大きな凹凸のあるアートを省き、なるべくフラットなペイントアートを施します。ペイントだと柄の大きさや色味は自由に調節できるのでお客様の求める微妙なさじ加減に合わせることも出来るので、様々なシチュエーションにも対応可です。「大人シンプルネイル」に欠かせないのはアートの品の良さ。よく見るとアートが施してあるというような繊細なアートに。「ネイルをすると仕事のやる気がでます」と笑顔のお客様を見送りながら思うことは、まだまだネイルをしたことのない働く女性にもネイルサロンに足を運んでもらいたい。きっと考えている以上に手元を見るのが楽しくなるはずですよ♪
田辺さおり(BLC nail salon)





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