ネイリストとして就職に必要なのは?
手先が器用でないと難しいですよね?と、質問されることが多いのですが器用が通用するのは最初のスタートだけで、3年後には器用不器用あまり関係なく練習量、経験、知識に比例して上達するようになります。どのように活動していくかで学び方も変わってきます。仕事として考えているのであれば、日本ではJNEC(ジェネック)日本ネイリスト検定試験センターの検定試験取得を考えた方が自分を守るためにも重要です。1997年にスタートしたこのネイリスト技能検定試験の受験者数は、平成26年4月現在累計で約56万人となり、有資格者も約34万人とネイルの検定試験としては最も多く業界で最も権威と歴史のある資格となっています。国家資格ではありませんが内閣総理大臣が認めた資格です。サロンの基礎技術としてJNA(日本ネイリスト協会)のジェルネイル検定試験も就職時の基礎技術目安となっています。
ネイルの技術はどこで学ぶのがベストなのか
「通信教育」は、費用を抑え自分の時間で進められるメリットはありますが細かい動き、流れなどの確認が理解できないため合格が難しいのが現状です。「ネイルスクール」は、費用・時間ともに各校に差があり、検定1級・ジェル検定上級などは対応していないスクールも多く見極めるのは難しいと言えます。将来、認定講師を目指したい場合は認定校で学ばなければなりません。「理美容専門学校」は理美容資格が中心になっていて選択科目としてネイル技術はありますが、授業数が少ないのと講師に対して生徒数が多いので学べる内容の差が大きくなります。「JNA認定校」は費用は少し高めになりますが、検定合格率は高く安定した技術を学べる環境が整っているスクールが多いと言えます。
ネイリスト検定1級はどのように取得できるの?
認定校でも違いがあり、検定+アルファを求める場合は複数のスクールを見学して実際に違いを比べると自分に合うスクールが見つかると思います。検定は基礎的な内容ですので、注意点を理解し適切に学べば1級、ジェル検定上級合格は、それほど難しいものではありません。また、スクールによってネイリストとしての将来の方向性も変わってしまいます。どのようなネイリストになりたいかを考え慎重に選ぶことが重要です。最後になりますが、国家資格ではないのでネイリスト検定を持っていなくても活動することは出来ます。セルフネイルはともかく友達に施術する場合でも、多くの薬品や衛生上の知識が必要です。最近は消費者センターへのトラブル報告も多く、人にネイルを施す場合はリスク管理も考えていかなくてはなりません。技術のみでなく仕事としていくうえでの幅広い知識、サポートがこれからのスクールには求められていると言えます。
井原千佳(PureNail&Ondine)
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