海外から見た日本のネイルアートとは?映像とネイルアートの関係

アートのトレンドは「画像」から「映像」の世界へ

SNSの流行が「画像」から「映像」にシフトしつつあることにお気づきでしょうか?
今のSNSもムービー機能を追加したり、スナップチャットの世界的流行からもそれは伺えます。
ファッション業界も、写真よりもショートムービーでコンセプトを伝えるアパレル会社が増えているように、アート、ファッション&ミュージックがより密接な関係性になりつつあります。
1枚で表現していたネイル写真。以前のコラム(活動拠点アメリカ!ネイルアーティストの教えるUS版ネイル事情)で「SNS=ビジネスツール」とお話しましたが、今まで1面でしか伝えられなかったものが「映像」により、質感や立体感、音により世界観が表現できるようになりました。
どんな人がどんな気持ちでどう作ったのか。誤魔化しの効かない本当の意味での自己表現の場となってきます。
アンダーグラウンド系のショートムービーなどでは、ヘアメイクやネイルをアートとして織り込むことも多く、「映像」の流行はネイルアートの枠が断然広がることになります!

現代アートとネイルアートの関係とは

日本では一般的に「美容」に属されるネイルアートですが、海外では「現代美術」としても根付き始め、ネイルの仕事も様々です 。
爪に可愛く絵を描いたり美しくラインストーンを並べたりすることもネイルアートですが、ジェルの特性を生かし、粘度や硬さを使い分けたテクスチャーデザイン、一般生活ではなく芸術品として爪を装飾することもネイルアートなのです。
ヨーロッパ(スイス)、アメリカ(マイアミ)、アジア(香港)で毎年開催される世界最大のモダン、コンテンポラリーアートフェア、アートバゼルでも、ここ数年ネイルアートが常に話題で、今年も世界各国から集まるVIPコレクターの方からアートバゼルのヘッドキュレイターの方までネイルをさせて頂く機会がありました。
アート業界の方々が口を揃えておっしゃるのが、日本のネイルアートは世界一繊細であるということ。そしてネイル商品もどこの国よりも豊富で、嬉しいことにネイル先進国という認識を持たれているみたいです。
ビーチ沿いの協賛ホテルでは、夜毎パーティが開かれ、インスピレーションを獲りに来たアーティスト、クリエイター、デザイナー、ミュージシャンなど物を創る人たちが集まり、音、映像、ファッションのコラボレーションによりアンダーグラウンドなアート&カルチャーが生み出されます。
ここでも今年話題になっていたのが「映像」です。

世の中の流行から見るネイルアートのカタチ

ネイルアートに流行があるようにアート界にも流行があり、近年はアブストラクトアート(抽象芸術)とエンバイロンメンタルアート(環境アート)が流行しています。つまり「質感」や「素材」を生かしたもの。
そういった部分でいうと、ネイルもかなり影響を受けている気がします。例えば今冬流行中のベルベットネイルも素材感アートですね。
質感、テクスチャー、つまりは3Dに注目が集まるようになったというのは、それを表現する場が増えてきたということではないでしょうか。
そう、平面的表現ではない「映像」に影響されたネイルアートです。世の中の流行を意識してみるとまた違ったネイルアートの顔が見えてきますよ。
Have a wonderful day xxx

Britney TOKYO(ブリトニートウキョウ)