ビューティショーから見る、サンパウロのネイル事情
国によってネイル事情って全然違うんです!その違いがまたおもしろい♪
今回は日本の真裏!南米ブラジルのサンパウロのネイル事情についてお話したいと思います。
先日、「ビューティフェア」というヘアー、メイク、ネイルのビューティショーに行ってきました。
ショーはたくさんのブースが出展されています(日本よりも会場はとても広く、回るのに一苦労)が、やはりヘアーのブースが多くネイルは少なめな印象。さすが南米、カラフルな色味が多く、ネイルで人気のあるカラーも蛍光色などが多く展示されていました。
ブースは高級ヘアーサロンが再現してあったりと、かなりゴージャスに展開されています。
メイク用品をネイルに代用?!現地ネイルアーティストの悩みとは
かたやネイルはまだまだの印象!
日本ではジェルネイルが当たり前ですが、こちらではポリッシュが主流。ネイルケアを施し、ポリッシュ仕上げをするのがサロンワークのメインのようです。
その理由は
・月に一度サロンに行くのではなく、毎週違う色を塗って楽しみたいお客様が多い。
・技術を指導するところが少ない。
・新しい商品が入ってこない、また安定しない。
この3点が主な理由のように感じました。
いまや日本ではSNSやインターネットでさまざまな国のネイルデザインや商品などを、当たり前に検索できる時代になっていますが、現地のネイルアーティストさんは、「こんなデザインがやりたい」「これはどうやってるの?」と思うなか、セミナーや安定して供給されている商品がまだまだ少ないことが悩みだそうです!
だから現地のプロのネイルアーティストさんは本当に貪欲にヨーロッパなどに学びに行き、商品を自ら買ってくるそうなんです。
だけど生徒さんに売れる物はなく、講師業をやりたい方の大きな悩みとなり、広まらない理由の一つとなっていました。
私はネイル歴が20年になりますが、昔の日本を思い出しました。あの頃は今のように商品が溢れてないのでアイディアを駆使して代用する日々(笑)。今回もブラジルではメイク用品をネイルに代用していたりしていました!でも毎日が発見でそれはそれで楽しかったものです。
物がなくても前向きに。プロとしての原点に立ち還ること
今回のセミナーで現地のネイルアーティストさんとの交流を通して感じたことがあります。
それは、現在の日本は何でも便利な物が手に入る時代であること、そしてちょっとしたことでもクレームが多いことです。
でもちょっと待って!だからこそ怠慢になっていないか?と、自分に問いかけるきっかけとなった今回の南米セミナー。情報、物が溢れている今の日本で、当たり前にセミナーが受けられて、いい商品が簡単に手に入る今だからこそ、改めて気がつかなければいけません。世界には情報やシステム、商品もない中で明るく前向きに進んでいる方たちがいることを目の当たりにし、忘れていたものを見せてもらった気がします。きっとこれから飛躍的に伸びる国の一つなんだと実感しました!
そんな世界のネイルアーティストさんに負けないように、日本のネイル業界も一層盛り上げていきたいと思っています。
南部佳子(Detailed Work’s Method)