ネイル業界の現状とサロン運営



現在のネイル市場規模は堅調に増加しており、2011年は前年比で102.5%の2,085億円、2012年には前年比103.9%の2,165億円にまで達する見込みとなり、ネイルサービス業が日本標準分類に新設され、1つの産業として認識されました。産業として認知されたことで異業種からの参入が多くなり、新規顧客の掘り起しが今まで以上に盛んになったり、セルフネイルやホームネイルといったサロン以外でもネイルをされる方を含めると確実にネイルの消費者は増えてきています。しかしながら市場規模が拡大し全体の売上げが上がっているのに対し、1サロンの売上高で見ると減少してきています。





ネイリストは施術レベルの向上以外に、その他業務知識も必要となる



ネイル業界は理美容やエステとは、美容業界の中でも少し感覚が違い各メーカー、ディーラーも独自の展開を進めていることが特徴です。他の美容関係より異業種からの新規参入が今後、激しくなりそうです。サロンについてもセルフネイラーの増加や、チェーンサロンの低価格化が進み、プライベートサロンは理美容の真似とは違うネイル独自の進化が求められるでしょう。技術も重要ですが「ネイル」を仕事化するビジネスモデルの構築、マーケティングなどオーナーネイリストは経営をしっかり学ぶこと。また、人材確保や人材育成など自社で全て対応するのではなく、アウトソーシングを上手に活用しリスク分散することも考え、ネイリスト自身も施術のみを仕事と捉えるのではなく幅広い業務知識の教育が必要になります。





まだまだ進化できるネイル業界



業界の大きな集まりが細分化され地域のコミュニティー化が進み、仕事意識が強くなる。好きな仕事を続けるには・・・環境、業界 良くも悪くも作り上げるのは皆さんです。ビジネスだけの関係ではなく人の繋がりが楽しい業界を作り上げたいものです。
井原千佳(PureNail&Ondine)





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