秋の味覚もネイルにできちゃう♪超立体ネイルアートとは
「どうやって作っているんですか?」
「作品を作るのに、どれくらいの時間がかかりますか?」
私が作るネイルオブジェ(=爪を何かに変身させる、超立体ネイルアートシリーズ)を直接見ていただく機会があると、いつもこんな質問を頂きます。
制作時間は何を作るかで変わりますが、作り方は大体決まっています。
今回は秋の味覚にちなんで作った新作の<アップル>を使って、いつも使う材料の紹介と、ネイルオブジェの作り方を具体的に解説したいと思います。
リンゴのツヤ、アップルパイの焼き加減までリアルに表現!
【材料】
まず材料ですが、ネイル用の樹脂であるアクリルとジェル、画材のアクリル絵の具を使っています。
ジェルネイルは世間で浸透しているので分かりやすいですが、アクリルって何?という方もいると思います。
簡単に言うと、アクリルネイルと呼ばれる人工爪を作るための材料で、爪を好みの長さに伸ばしたり、補強のために厚みを付けたりする事ができます。慣れれば好きな形に造形できるので、アートにも応用して使うことができます。
「アクリルで作品の造形と大まかな色付けをし、ジェルや絵の具で細かな色付けをする。」
ネイルオブジェの作り方は、ネイルアーティストから見れば実は技術も材料もとてもシンプルです。
【作り方の手順】
① 作品を作る時に造形のメインで使用するアクリルは、専用のパウダーとリキッド、筆を使います。
リキッドに浸した筆でパウダーの表面を触ると、筆先にミクスチュアと呼ばれる混ざり合ったボールができます。
② このボールは初めは柔らかいのですが、だんだん硬くなり、約5分で完全に固まります。その間に固まり具合を利用しながら筆を使って造形します(アメやチョコで作品を作るパティシエと作業が似ている気がします)。
③ 今回のアップルのようにぷっくりボリュームを持たせる場合は、数回に分け、バランスを見て足しながら形を作ります。
カラーパウダーを使えば着色と造形が一度にできるので、表面になる部分にはカラーパウダーを使い、造形~下地の色付けまでをここで行います。
④ 細かい色付けをしていきます。リンゴはツヤ感も忘れずに出すことで、より本物らしさを表現します。
⑤ アップルパイはパイの上にリンゴを乗せて、さらにパイシートを重ねます。
⑥ 仕上げに、ジェルやアクリル絵の具を使用してアップルパイの焼き色を付けます。
日々、オリジナルの新しいアートにチャレンジしていくこと
今回は<アップルシリーズ>で、グリーンアップルとアップルパイも作りました。
パイは見た目の質感が全然違うので、作り方も違うように感じるかも知れませんが、工程としてはほぼ同じです(!)。
ただ、アップルよりも形が複雑な分、工程をさらに細かく分けています。下のパイシート、中身のアップル、上のパイシート、焼目を付ける…など、本物の作り方に似せることでリアリティを出しています。
色も質感も自由に変えられるネイル材料の可能性と、爪の大きさで表せるアートの可能性の両方を広げたいと思い、毎回実験的に「爪をみんなの知っているモノに変えるアート」のネイルオブジェを作っています。
実験的なことをするとオリジナリティが生まれるだけでなく、素材と使用方法を違う角度から見直すきっかけができるので、理解が深まり、結果的に基本のネイル技術の上達にもつながるような気がします。
次はどんな実験をしようか考えるとわくわくするし、新しくて楽しい、オリジナルのカワイイアートをこれからも発信していきたいです!
Cool NAILS make u smile!!
SAYOKO