季節感や想いをネイルに込めて。文字アートネイルの魅力とは?

文字アートから広がるネイルデザインの効果とは

子供の頃に習っていたお習字は、あまりパッとしませんでしたが、筆の使い方だけは今も役に立っています。きっと書道を極めると、余白の空間の美しさとか筆の流れとか、デザインや芸術の域に入っていくんでしょうね。
文字って意味も大切ですが、むしろそれ自体がデザインになりうるものだと考えています。ロゴTシャツもいい例だと思います。白いTシャツに文字が入っているだけでデザインになりますよね。個人的には「R」の形がお気に入りで、色々とインスパイアされます。
漢字とひらがなでは、脳内で違ったルートから理解されるそうですが、文字と絵でも違う風に認識しているように感じます。ですからネイルアートに文字をいれると、一気にデザインが締まる。例えば片手に1本だけ文字を入れるとそこに焦点が集まり、それから全体のアートの広がりに目が行くので奥行がでる。相乗効果が生まれるわけですね。
活字と手描きでも体感が違います。活字や個性的な文字は視線を引き寄せる力が強いので主役向きですが、アートと文字がお互いを引き立てるには、さらっと手描きした文字が向いています。
ボリュームもほんの少し、10本中1~数本程度に抑えた方が、目が散らずにより効果的です。

 

色によってニュアンスをチェンジ☆季節感やメッセージをプラス

文字の色はアートにもよりますが、白は夏ネイルや可愛い系に、黒はスタイリッシュに。ブラウン系はニュアンスを出すのに好きな色ですが、柔らかい雰囲気で自然に可愛くなったりアンティークな雰囲気を出したりしてくれるので、おすすめです。
昔からお客さまのご要望でお名前などを描き入れていました。文字の力を実感していましたし、文字アイテムはずっと欲しくて、初めてリリースしたのは3年前のクリスマス商品でした。Merry ChirstmasやTrick or Treat などの季節感を強く感じさせるメッセージはデザインとしてもしっくりきますね。
ネイルにとってバランスが良くて、デザイン性も高い言葉を探しては集めています。

 

文字アートは自分風アレンジが自由自在♪

ぽんっと入れるだけで一気に今風なトレンド感がでますし、よい感じにカジュアルダウンさせたり、反対にシンプルなベースにサインの感覚で入れてちょっと格を上げたり、空間が寂しいけどアートはちょっと…という場合も、文字はいい仕事をしてくれます。好きな言葉だったらそこからパワーももらえちゃいますから、ぜひ取り入れてみてくださいね。

松本寿美代(ATELIER Re-cue)