ふわふわパーマでヘアアレンジを楽しむために必要なこととは?

ヘアカタログのパーマスタイルをぶった斬る!

皆さん、美容室に行った時に、ヘアカタログを見ながら髪型決めた経験ありますよね?
もしくは、前もって自分でパーマスタイル検索をして美容師さんに見せた経験はないですか?
まず、世に出回っているヘアカタログの髪型を撮影するのに、美容師さんはすごい気を使ってスタイリングしています。美容室の看板背負っての作品なので、当たり前なのですが!
もちろん写真のイメージまで毎日作り上げるのは一般の方には難しいです。
裏事情を話すと、美容室専属のモデルさんであっても毎度カラーやパーマなんてしていたら髪がボロボロになりますからね!
ヘアカタログは7割モデルさんで決まるものです。皆さんも髪型を選んでいながら、自然とモデルさんの顔を無意識に選んでいたりしています。
撮影のためにパーマをかけて、乾かしただけのスタイルは非常に少ないです。今はナチュラル志向であえて手を入れない上級者の美容師さんもいますがね!
ヘアカタログの履歴にパーマと記載されていても、実際はコテで巻いてパーマ風に仕上げているのがほとんどです。モデルさんの髪がもたないですからね!
お客様は素直にヘアカタログを見て、ふわふわパーマに自分もなれる! と期待して美容室に来ますよね。
もしかしたら、皆さんの求めているふわふわパーマはコテじゃないと作れないってことも多々あります。

 

パーマはかければかけるほど、かかりにくくなる?!

デジタルパーマはコテのようなカールに近いですが、それもただ乾かすだけじゃ綺麗に表現できません。さらに知っておかなければならないことがあります。
例えば、現在ロングヘアでデジタルパーマを3回以上かけていたとします。
特にデジタルパーマは熱を使うため、パーマはかければかけるだけ綺麗に出なくなってくるって、知ってました?
詳しく書くと専門用語が飛び交うので分かりやすく言うと「前はもっと綺麗にパーマかかっていたのに~」ってことです。
ただし、ケミカルに詳しい美容師さんだと、やり方や薬剤によって未然に防いだりできますが、一般の美容師さんはそこまで追求しないでしょう。
もう一つ言っておきたいのは、まったく同じやり方&薬剤でパーマをしても、人によって仕上がりに差が出るということ。カールが大きくプルプルにかかる人もいれば、ダランとパーマがダレてかからない人もいます。生まれ持ったDNAによって、皆さんは違う髪質なんです。
特にパーマは美容師さんのスキルが問われ、仕上がりに差が出ます。「ヘアアレンジもしやすいようにプルプルふわふわパーマをかけたのに、ただのバサバサ頭じゃない!」そんな声もよく耳にします。特に癖毛の方はバサバサになりやすい要素があります。

 

ヘアカタログみたいなパーマにしたい時のプロ技

バサバサ頭にならないためには、パーマをかける時のコツがあります。
まず、ヘアカタログでカールが大きくプルプルな不自然なカールはコテを使っています。
ではどうすればいいのか、というと…ちょっと専門用語を使いますが、簡単に説明しますね。
●髪が傷んでいてデジタルパーマやカラーをかなり繰り返している方→「スピエラ」という薬剤を使う。
●髪が太くてパーマがかかりづらい方→「システアミン」という薬剤を使う。
●髪が細くて、過去にパーマが上手くいった経験がない方→「スピエラ+システアミン」を使う。
さらに熱処理が細毛には必要かもしれないので、デジタルパーマを使うといいでしょう。
やはりコテで作ったカールにはパーマはかなわないということです。
最後にもう一つ加えるとすれば「パーマをかけたら毎朝の手入れが楽になる」というのは、パーマをかけたことにより、スタイリング剤を使わないといけなくなるし、自宅でカールを綺麗に出すのが大変な場合もあります。そうならないためにも、技術を持った美容師さん選びと正しい知識が必要なんです。
パーマで失敗しないために、そしてパーマでヘアアレンジを楽しむために、参考にしてみてくださいね。

後藤孝一(ハイヤマカシ)