はじめに・・・



「ドライヤーを使うと髪は傷まないんですか?」とよくご質問をいただきます。 答えは”NO”!確かに、必要以上にドライヤーの熱を加えることはあまりいいことではありません。しかし、髪にとっては、実は濡れたままの髪の毛を放置することのほうが、もっと危険行為なのです。





髪の表面はキューティクルで覆われている



キューティクルは髪の表皮にあたる組織で、魚のウロコのようなカタチをしています。髪が柔軟に曲がるのはこの形状のためです。また、髪の水分を保持する役目があります。これが壊れると髪は水分を保持できなり結果、光沢と柔軟性を失います。一旦壊れたキューティクルは再生できません。濡れたままの髪の毛はキューティクルが開いているので、非常にデリケートな状態にあります。そのまま寝てしまうと、ほかの髪や枕などと摩擦を起こした髪から剥がれ落ち、水分の足りないパサパサな髪の毛になってしまうのです。

ドライヤーで熱を加えることで、髪の毛のキューティクルを閉じさせる効果があることからドライヤーを使った方がいいといえるでしょう。また、頭皮や髪が濡れていると、菌やカビを増殖させます。不快な臭いを発生させる原因にもなりますし、様々なトラブルを引き起こしますので、洗ったあとの髪の毛は、地肌からしっかりと乾かすようにしましょう。ドライヤーで髪が傷むという意見も、決して間違いではありません。髪というのは、摩擦や熱、静電気といったものにとても弱いので、ドライヤーで熱を加えながらゴシゴシ擦って乾かすようなことは、髪の毛を傷める原因となります。頭皮に負担をかけず、髪の毛を美しくするドライヤーでの乾かし方は、次の項目で見ていきましょう。





正しいドライヤーの使い方



① まず、シャンプーのあとはしっかりタオルドライをします。髪は決して擦らず、タオルではさんで水を押し出すようにして、髪の毛から水分を抜きます。ここでしっかりと水分を抜くことで、乾かす時間が短くなり、髪に負担をかけずにすみます。

② 次に、髪の毛をかきわけて頭皮に直接風をあてるようにドライヤーをかけていきます。髪が長い方、多い方は、表面をダッカールでわけ取り、内側から乾かしていきます。頭皮からドライヤーまでの距離は、約20センチはキープするようにしましょう。同じところにばかりあてないよう、ドライヤーを揺らしながら風をあてていけば、頭皮が乾燥しすぎるようなこともなくなります。

③ 髪の毛のキューティクルは、根元から毛先に向かってウロコのようになっていますので、それに沿うように、ドライヤーも根元から毛先に向かってあてていきます。ドライヤーと髪の距離は、変わらず約20センチキープです。

④ おおかた乾いてきたと感じたら、最後に、全体を冷風で冷やしてキューティクルを引き締めましょう。

これらが終わったら、最後にブラシや櫛で髪の毛を整えます。

ドライヤーで乾かしている途中にブラッシングをすると、髪の毛を傷める原因となりますので、ブラッシングは髪の毛が乾いたあとにおこなうことがポイントです。ドライヤーにこだわられるのも良いかと思います。ある程度風量は多いもの(速く乾くため)また、マイナスイオンが出るドライヤーを選ばれると、オーバードライを防ぎ、髪にツヤも出ます。

いかがでしたか?意外と知らないドライヤーの使い方、ぜひ参考にしてみてくださいね。
蓑輪篤(ALVIVE/CREER)





 記事に関連するキーワード


この記事を書いた人

  • サロン経営

    蓑輪 篤

    これからのサロン経営は本当に価値あるものを提供できるがポイント

    AUTHOR’s page >