多くの食べ物に含まれている食品添加物!
保存性を高めたり発色を美しくしたり……多くの加工食品やお菓子、惣菜、パンなど、あらゆる食品に使用されている「食品添加物」。
例えば、コンビニ弁当。
色・味・見た目・保存性などを良くするために「香料・着色料・保存料」などの多くの添加物が含まれています。その数は、お弁当の
おかず1品につき約20種類~30種類、お弁当全体で150~200種類と言われています。
人間の体は添加物を上手く分解できません。
そのため、代謝が悪くなり、脂肪も分解されづらくなっていくという悪循環が生まれます。
毎日コンビニ弁当の多量で豊富な添加物を摂取していると、たとえカロリーが低いと安心していても太ってしまうかも……!
そんな、現代人ならちょっと気になる食品添加物について、ロングセラーのダイエット食品『マイクロダイエット』を展開するサニーヘルス株式会社が、調査レポートを公開。今回はその内容をご紹介します!
食品添加物は、体に悪い? 摂り過ぎると太る?
「体に悪そう」「なるべく避けたほうが良さそう」食品添加物と聞くと、このような漠然としたイメージが思い浮かぶかもしれません。
しかし「食品添加物」は天然由来も人工的なものも、食品に添加する物質のことは一括りに「食品添加物」と呼ばれております。
例えば、豆腐の製造に必須の「にがり(塩化マグネシウム)」も食品添加物です。
食品添加物すべてが体に悪いとは一概には言えませし、必ずしも人工的な合成添加物が悪く、天然由来が体に害がないというわけでもないのです。
反対に、天然由来であっても食品への使用が禁止されたものもあります。
食品添加物の分類一覧
食品添加物の種類は厚生労働省により以下のように分類されています。
●指定添加物 449品目天然・合成の違いに関わらず、安全性を評価した上で厚生労働大臣が指定したもの。
例)ソルビン酸、キシリトールなど。
●既存添加物 365品目天然添加物のことで、日本で長い食経験があるものについて、例外的に指定を受けることなく使用・販売などが認められたもの。
例)クチナシ色素、柿タンニンなど。
●天然香料 約600品目動植物から得られる天然の物質で、食品に香りを付ける目的で使用されるもの。長年の食経験で健康被害がないとして使用が認められているもの。
例)バニラ香料、カニ香料など
●一般飲食物添加物 約100品目一般に飲食に供されているもので添加物として使用されるもの。
例)イチゴジュース、寒天など。
身近な食品でよく見かける添加物
【乳化剤】
乳化剤は水と油のように、通常では分離してしまう性質のもの同士の性質を変え、混ざりやすくするために使われます。
●合成例)グリセリン脂肪酸エステル/ショ糖脂肪酸エステル/ソルビタン脂肪酸エステル/リン酸塩 など
●天然由来例)大豆レシチン/大豆サポニン/卵黄レシチン/オオムギ殼皮抽出物 など
この中で
注意をしたいのが「リン酸塩」です。
リン酸塩は、子供が好きなプロセスチーズや、ハム・ソーセージなどの加工肉に多用されており、乳化剤としての用途以外にもPH調整剤などとしても用いられます。
過剰摂取はカルシウムの吸収が阻害され、骨がもろくなる恐れがあるので、特に成長期の子供は避けたほうが無難でしょう。
チーズを買うのであれば少し値は張りますが、非加熱・無添加のナチュラルチーズのほうが安全性・栄養価ともに高いです。
乳化剤はいずれを使用していても、「乳化剤」と一括表示することができるので、どれが使われているかまでは分からないこともあります。
対策としては「リン酸塩」と明記されているものは購入しない、加工食品はなるべく控えるなどとなります。
【保存料】
保存料は殺菌効果はありませんが、食品のカビや腐敗などの原因となる微生物の増殖を抑え、保存性を高める添加物です。
乳化剤のように一括表示はできず、「保存料(ソルビン酸K)」のように、物質名が表示されています。
●合成例)安息香酸(あんそくこうさん)/安息香酸ナトリウム/ソルビン酸/ソルビン酸カリウム(ソルビン酸K)プロピオン酸/プロピオン酸カルシウム(プロピオン酸Ca)/プロピオン酸ナトリウム(プロピオン酸Na) など
●天然由来例)しらこたんぱく抽出物/カワラヨモギ抽出物/ペクチン分解物 など
食品に使用される合成添加物の量は国によって安全量が定められているものの、中には添加物の組み合わせ次第で毒性が高まるものもあります。
例えば、保存料のソルビン酸と発色剤の亜硝酸塩(亜硝酸Na)です。
単体であればそれぞれ危険性は高くないとされていますが、これらを組み合わせると毒性が高まることが分かっています。
ハムやソーセージなどの加工肉にはソルビン酸、亜硝酸塩の両方が使われていることが多いので要注意。
【甘味料】
合成の甘味料は砂糖より安価で低カロリー、保存性も高めることができるため、広く用いられています。
●合成例)アスパルテーム/アセスルファムK(アセスルファムカリウム)/スクラロース/サッカリン/サッカリンナトリウム など
●天然由来例)甘草(カンゾウ)/ステビア/キシリトール/ソルビトール(ソルビット) など
中毒性や肥満、糖尿病などのリスク等が危惧されている一方、通常の量では毒性の問題は起こらないとも考えられています。砂糖よりも甘みが強いものが多いのも特徴です。一括表示はできず、物質名が表示されています。
【着色料/発色料】
食用タール色素は、「赤色◯号」「黄色◯号」などと表示される合成着色料で、食品の色を鮮やかにする添加物です。
アレルギーや発がん性が疑われており、種類によっては日本では許可されているものでも諸外国では禁止されているものがあります。
●合成例)食用タール色素/亜硝酸塩(亜硝酸ナトリウム) など
●天然由来例)カラメル色素/赤キャベツ色素/アナトー色素/コチニール色素/スピルリナ色素
食品の着色料の中で最も使用量が多いのは、カラメル色素です。
砂糖、ブドウ糖など糖類を原料にしており、加熱することで褐色になりカラメル化します。
天然由来ですので問題はないように思えますが、実はカラメル色素にはカラメル1、2、3、4と4種類があり、1以外は化学物質で処理されています。
商品の原材料表示にはどの種類かは記載されず、ただ「カラメル色素」と一括表記されます。
1→ 糖類を加熱して作る、昔ながらの無添加カラメル。
2→ 糖類に亜硫酸化合物を加えて作ります。
3→ 糖類にアンモニウム化合物を加えて作ります。
4→ 糖類に亜硫酸化合物をとアンモニウム化合物を加えて作ります。この中で最も安全性が高いのは1ですが、コストが高くなるためほとんど使用されていないようです。
2は日本での使用は禁止されており、現在使用されているのは3、4が大半です。3、4のようにアンモニア化合物により生成されたものはわずかに毒性を持っています。
【香料】
合成香料で現在許可されているものは、2,500種にも上ると言われています。種類を記載する必要はなく「香料」と一括表示することができるので、何が使われているのかは不明です。
●天然由来例)アニス油/カモミール油/からし油/ハッカ など
安全なものから危険性が疑われているものまで、安全性にはバラツキがあるようです。
体に悪影響は?
動物実験などにより、発がん性やアレルギーを引き起こすなど毒性が認められた合成添加物であっても、食品に使われる量は人が生涯その物質を毎日食べ続けても体に悪影響がないとされる量と定められています。
実際に人体へ及ぼす影響の有無は諸説あるので、気にしないか、なるべく避けるかは、自己判断するしかないのが現状です。
▼参考:厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/▼日本食品添加物協会
http://www.jafaa.or.jp/index.htm▼microdiet.netの記事ページ『食品添加物は体に悪い?摂り過ぎると太る?添加物の種類や体への影響は?』
https://microdiet.net/diet/001101.html■microdiet.netとは
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