パーマがかかりにくい&カラーが染まりにくい髪質
先日、韓国へ技術講習に行き、パーマとカラーリングの展示をさせて頂きました。
その時のレポートをお話しします。
韓国での講習は初めてでしたが、行く前は韓国の方も日本人も同じアジア人なので「話す言葉は違っても毛質は同じ。そんなに違いはないだろう」と思っていました。普通に染まって、普通にパーマがかかると思い、全く気にしないで行きました。
ところが…これが全く違っていたんです!
お国が近いからと行って、髪質が同じとは限らないんですね。
ストレートヘア&黒髪が多いのにはワケがあった!
もちろん日本に住んでいらっしゃる韓国の方もいますし、その方は普通にサロンに行ってらっしゃると思います。
でも韓国の方は日本人に比べて、平均して髪質が細く、柔らかい感じなんですが、芯はしっかりしていて、なんといっても直毛なのです。
日本人にもこういう毛質の人はいます。
そういう方は、カラーをしても思うように明るくならない、パーマをしてもちょっとかかりにくい、そしてパーマが持たない、などの特徴があります。
しかし韓国の方は日本人の同じような毛質の方以上に明るくなりにくく、パーマがかかりにくく、なおかつ取れやすいのです。同じような毛質の方でも、日本人は韓国の方よりもう少しクセがあるような気がします。
だから、韓国人の女性にはストレートの黒髪の人が多いんですね。
毛髪から見る韓国人と日本人の違いとは
では、それは何故?
水が違うから?食べているものが違うから?
そういうことも関係すると思いますが、もっと深いところに理由はあると思います。
髪の中はコルテックスというものがあります。
これにはオルトコルテックスという柔らかく水分を吸いやすいコルテックスと、硬くて水分を比較的吸いにくいバラコルテックスというところがあります。
オルトコルテックスが多いとくせ毛になりやすく、バラコルテックスが多いと直毛になりやすいと言われています。
日本人はバラが多くオルトが少ない。でも韓国の方はそれ以上にオルトが少ないのかもしれません。
これは学術的に光学顕微鏡で観察するしか方法はありません。
では何故日本人と韓国の方とは、見た目がスゴく似ているのに違うのでしょう?…というところは次回コラムで書かせていただきますね。
古根川一弥(SCENEcomplex)