現代芸術としてアメリカでも認められた「日本のネイルアート」

現代芸術としてアメリカでも認められた「日本のネイルアート」

日本でネイルアートの役割は美容要因が大きいですが、アメリカでは「コンテンポラリーアート(現代美術)」に分類される事があります。

私がネイルアーティストとして駆け出しの頃、ニューヨークで1人のアートキュレーター(美術館にどの絵、どの作品を置くか決める職業の人)の女性に出会いました。当時アメリカでは、みんな今ほどネイルアートに興味が無く、子どもが小花柄をちょこっとする程度。しかし彼女は日本のネイルアートにいち早く目を付けたのです。

以来私たちは、アメリカ屈指のコンテンポラリーアート展、Contemporary LA やマイアミのArt basel 、ニューヨーク近代美術館momaをはじめ美術館やギャラリーでの展示、プロジェクターを使ったライブアートをするようになり、そういった活動がArt in Americaという専門誌や経済誌The Wall Street Journalでも紹介され、時代の波は一代ネイルアートブームに。

「日本のネイルアート」がアメリカで1つの「アート」として確立した地位を築き上げたのです。

 

アートと生きる町ニューヨークで、日常から得たヒントがネイルに

アートと生きる町ニューヨークで、日常から得たヒントがネイルに

ニューヨークで生活していると、家の壁に飾るアートを毎月変えることや、小さなギャラリーのパーティに参加する事が日常になってきます。

日本ではアートは「見に行く」が当たり前ですが、この町の広場にはオブジェ、壁にはグラフィティーと、アートが生活の一部になっている事に気づきます。

町の至る所にギャラリーがひしめき合い、世界中のアートコレクターが夜な夜なオープニングパーティーに酔いしれます。

絵画を買うにはそれなりの金額を支払わなければなりません。しかし、ネイルアートを楽しむには高額でも数百ドル程度で得る事ができます。

彼らのライフスタイルから得たインスピレーションは、いつしかネイルアートと言う形で自分を表現するツールとなりました。

 

気軽に楽しめるアーティストオマージュネイルが密かなブーム

気軽に楽しめるアーティストオマージュネイルが密かなブーム

そんなニューヨーカーたちの間で密かなブームとなっているのが「アーティストオマージュネイル」です。

オマージュ(hommage)=『尊敬,敬意』の意味。『リスペクト』『尊敬、敬意』と動議に用いられる言葉だそうです。

偉大なる芸術家に敬意を払い、コンテンポラリーアートとして爪に落とし込む。アメリカ国内でも特に芸術性に富んだ物が好まれるニューヨークでは、毎月変えることのできる手描きアートは彼らの型にぴったりとはまりました。気軽に楽しめる無限のネイルアートの世界は、今やニューヨーカー男女問わず定番の人気となっています。

もしかすると、アメリカのネイルアートは既に日本のネイルから分岐し、新しい分野の芸術となっているのかもしれません。

Have a wonderful day xxx

Britney TOKYO(ブリトニートウキョウ)




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    Britney TOKYO

    基礎があるからこそアートが生きる、爪の魔法使い

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