ネイル人生の中でも想い出深いコンテスト
ネイルを始めてアメリカのコンテストに出場するようになった時、どうしても欲しいトロフィーがありました。
20年のネイル人生の中で、とても想い出深いコンテストがあります。
2000年の“WINBA ワールドチャンピオンシップ デザインスカルプチュア”です。
デザインスカルプチュアというものは、色のついたカラーパウダーの粉をリキッドと混ぜて、筆先で立体のデザインを作り、クリアのアクリルを被せてデザインを埋め込んだスカルプチュアのことです。
得意の集中力で4時間を乗り切った大会で優勝!
私はバンビとウサギを作り、埋め込んだデザインを作りました。
コンテストはだいたい2時間くらいで競うのですが、このコンテストでは3時間30分の競技でした。
ですが、競技の直前になぜだか4時間に変更になったと伝えられました。
ほとんどの人は「え~!」とがっかり顔でした。なぜなら4時間のコンテストは、相当の集中力と体力・精神力が必要だからです。
ですが、私は心の中でラッキー! と思いました。
30分も延長になったら、デザインをもっと繊細に作ることができるので、ほぼ完ぺきな完成度に持っていけるからです。
昔から集中力には自信があり、自分が好きな趣味には時間を忘れてしまうほどでした。
なので、その時に「トロフィーいただき!」と思いました。
周りの人と喜びを分かち合えた経験
私はこのコンテストで、絶対に1位のトロフィーが欲しかったのです。
ワールドチャンピオンシップのトロフィーは自分の身長と同じくらいの高さなのです。
まずその大きさに圧倒され、ビッグトロフィーを手にする憧れと、1位には素敵なティアラがもらえるのです。
むしろ賞金よりティアラ欲しさに頑張ったくらいです(笑)。
デザインスカルプチュアが大好きで得意だったのもあり、相当練習しましたね。
結果は1位を獲ることができ、本当に嬉しかったです。
2000年というミレニアムの年に獲ったビッグトロフィーとティアラはとても心に残っています。
トロフィーを持ってホテルへ戻る時に、会った人みんなが「conglatulations!」と声をかけてくれました。
もちろんネイルとは無関係の通行人の人です。
他人の喜びを一緒に祝える人って素敵だな~と、しみじみ思ったのをよく覚えています。
野尻早苗(Flawless Nail)