これから美容師を目指す人にも、既にお店を構えている人にも!
離職率が高く、人気が低迷している現在の美容業界。問題点のひとつは、「一人前になるまでにかなりの時間と体力が必要だ」ということです!
昔の中学校の英語の授業を思い出してみてください。実際には海外で通用しない英語を永遠に勉強していましたよね?
今の美容の教育システムはそれと同じ。学校で学ぶことが現場とかけ離れてしまっているんです。
専門学校を卒業しても、現場実践で必要なことを学べていないため、サロン就職後も長い長い下積みが待っています。
本来なら、より実践で活躍できるカリキュラムにすることが必要だと私は考えています。
少し話は変わって、今回は私の下積み時代のお話です。
諦めないで、やりたいことを仕事にする喜びと楽しみ
私は一度美容師を辞めてから、再び美容師になりました。それは美容師の頃の夢を諦めきれなかったから。
諦めて誰でもできる仕事をやるのか? それとも、頑張ってやりたい仕事をするのか?
それは美容師に限らず、夢を追う多くの人がぶつかる問題ではないでしょうか?
一度離職してからの復活は本当に大変です。でも、やりたいことを仕事にするのって、すごく楽しいですよ!
フリーター時代にいろいろな仕事を体験しましたが、目標が無くお金のためだけに働くのは正直苦痛でしかありませんでした。
美容業はお客様と楽しいお話しをして、髪を操ることができ、お客様の人生に携われる!
こんな素晴らしい仕事、私には他に思いつきません。
反抗的で無口な中学生の子が、成人してきちんと働いて一人前になっていく過程を一緒に体験できる仕事!
それが美容業なんです!
新生活をスタートする人へ! 「好き」を職業にすること
今になって美容業界に戻ってきたときを振り返ってみると、「辛かった」という言葉に尽きます。
当時私は26歳。
重度の過労と睡眠不足とストレス。どうしたら現状を打破できるのか分からなくて、家で泣いたこともありました……。
何度も逃げ出そうと思ったけれど、逃げ出さなかったのは「美容師になる」という夢を諦めたくなかったから。
今となっては、美容師を続けてきて本当によかったと思います。美容業はもちろん、こんなふうにコラムを書かせて頂いているし、海外にまで講習に行かせていただいている。
今の自分があるのは『自分は○○がしたい!』という自分の気持ちに正直だったことと、辛くても諦めないで継続し続けたからこそ。
自分の人生は誰のモノでもなく、自分のタメにあるものです。
このコラムが夢を追う誰かの後押しとなれば嬉しいです。あなたの夢を叶えられるのは、あなただけですよ。
美容師/後藤孝一(ハイヤマカシ)