▼Question



4年目のアシスタントです。僕は技術が全然ダメです・・・。後輩には追い抜かれ、先輩からは不器用過ぎで教えられないと言われています。そんな悩みで毎日を過ごしている中、森下さんの事を知りました。森下さんの考えに衝撃受け、髪の毛の知識だけは誰にも負けない美容師になりたいと思っています。先輩からはお客様に提供できる技術があったうえでの知識だと言われますし、アシスタントが知識だけでは良い美容師ではないですよね。仕事を技術と知識で分ける考え方がそもそもダメなのか、僕が考えるにはまだ早いのか、何かアドバイスをお願いいたします。





▼Answer



ほいほい♩4年目のアシスタントくんだよね。技術が全然ダメっていうけどシャンプーとかワインディング、ヘアカラー塗布とかは出来るよね??場末のぢ~ぢが思うに、美容師の基礎技術なんてものはシャンプー・ワインディング・ヘアカラー塗布や縮毛矯正のアイロン操作ぐらいか!?コームの入れ方だったり、基本の行程だったり、器用不器用はあるだろうし、時間がかかることもあるだろう。ただな、ここまでは誰でも出来るはずだ・・・。場末のぢ~ぢだって昔は常にポケットにロッドとペーパー入れてて電車やバスのなかでもワインディングのトレーニングとかしてた。指の動かし方やペーパーの入れこみ方などだ。普通はこんなの美容学校で習ってるハズなんだがぢ~ぢは通信科だったからな・・・。ここらへんまでは美容基礎技術なんだ。もし君が4年もかけていまだここで悩んでるなら死ぬほど練習しろ!こんなレベルは先輩に教えてもらうもんじゃない。ウィッグ出してきて自分でしろ!これしか言いようもないし、ここまでは誰でも出来る領域だからだ!



見る、感じる、考える習慣を身につけろ!



巻くとか塗るは最低限できるレベルになったら君の悩んでいる技術とか知識とかはっきりいって二の次。君は上手いアシスタントになりたいのか?違うだろ・・・。お客さんを喜ばせるヘアスタイリストになりたいんだろ!ならな、目の前のお客さんを見ろ!先輩がしている仕事を見ろ!見るだけじゃなく感じろ!考えろ!するとな、シャンプーだって変わってくる。たぶんこのお客さんは頭頂部がかゆそうだよね。ネープをしっかりすすがないと気持ち悪いよね・・・。こうやって考えていく習慣をつけるとどんどんシャンプーだって上手くなっていく。





技術や知識なんかより観察力や思考力がもっと大事!



カットなんかもそうだ。まず先輩とお客さんの会話を聞かなきゃ駄目だ。お客さんはこんなヘアスタイルを希望した。んで、先輩はこうアドバイスしこのようにスライスとってこのようにカットしてる。なぜだ?どうしてそう切る?自分の目で観察して頭で考える。それを続けていくと展開図が浮かんでくるようになる。ハサミの入れ方だって考えるし、出来上がりのスタイルが妄想できるようになる。髪の毛の知識だって同じ事なんだよ。たとえば髪が濡れて乾いていくときにどのような構造になっていくかを理解する。するとブローのときにどこでドライヤーの熱を加えたらいいのか?どのようにすれば効率よく形がつくのか?この髪質ならどのくらいのテンションが必要か?絶対に技術が変わってくるハズなんだ。たぶん君はな、自分が不器用だ、技術が出来ない、先輩が教えてくれてもなかなかそのとおりに出来ないなんて悩んでお客さんを施術しててもビクビクしているはずなんだ。しかもじ~っと観察してる先輩にプレッシャーをかけられとりあえず早く綺麗にロッド巻こうとか・・・。お客さんより先輩の目しか見てなかったりする。先輩の目を気にする暇があったら先輩の指先をよ~く見ろ!会話を聞け!知識なんか盗めばいい!後輩だって大切だぜ!なぜあの動きなのか?技術なんかはパクればいい!大切なのは自分で考える、感じることなんだ。



明日からできることはコレだ!



んじゃ、君が明日から出来る方法をアドバイスしよう!たぶん君は目の前の技術に精一杯でお客さんを見ていない。会話さえろくに出来ていないハズだ。まずは、目の前のお客さんと会話しろ!黙ってないで喋れ!そこから何かを感じ取る練習からスタートしてごらん♪頑張れよ!!!





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