寝る前に編んでおく、なんちゃってパーマはホントに使えるのか?美容師が実際に試してみた♪

やってみた人も多い?いわゆる”貧乏パーマ”、プロ目線から見ると……?

「寝る前に編み込みをして寝ると、翌朝パーマスタイルが手に入るらしいよ」
昔から都市伝説のように語り継がれてます。俗に”貧乏パーマ”なんて呼ばれたりもしますよね。では、その実際は?
試してみた方も多いでしょうし、僕自身お客様の髪で見たことがあります。

サロンでは、お客様に強くご提案することはまず無いであろうこの手法。セルフアレンジのならではのアイデアですね。
今回はプロ目線で実証し、スタイルとして成立させるためのアドバイスをまとめてみました。

3つの編みパターンで徹底検証!パーマがきれいにできる編み方は?

今回は、左側と後ろと右側でそれぞれ違う編み方に変えてみました。
左側:三つ編み込み
後ろ:広めに取った三つ編み込み
右側:フィッシュボーン

髪の毛はタオルドライして、少し湿った状態から編んでます。
濡れた髪の毛はとてもデリケート。編む前の流さないトリートメントは忘れずに!枕にも吸水性の良い柔らかめのタオルを巻いておきましょう。後は寝るだけです。おやすみなさい。

翌朝、ほぐしてみると……

おはようございます。
ヘアゴムを外したら、優しく毛先からほぐしましょう。さあ、どうなったでしょうか?

左側:持ちが良く、ウェーブに立体感がある仕上がりに。
後ろ:左側に比べてナチュラルなウェーブ感。ウェーブがゆるいため、持ちはあまりよくなさそう。
右側:細かいウェーブがよく言えばカジュアル、悪く言えば寝ぐせ……な仕上がり。

左側の三つ編み込みで編んだ毛束が、いちばん仕上がりが良さそうに見えます。

やるときの注意点と、やっただけで終わらせないコツ

・髪を編み終わったら、動かしながらドライヤーを当てて渇きムラを無くしましょう。
先ほども言いましたが、濡れた髪の毛はとてもデリケート。ムラができないようにしっかり乾かしましょう。

・仕上がりを確認する前に、ヘアスプレーなどを使わないこと。
ここ、大事なポイントです!しっかりキープしたい気持ちは分かりますが、ほぐしにくくするだけでなく髪のダメージにも繋がります。

・最後の仕上げに、毛先だけコテで巻きましょう。
スタイルにまとまりを与え、パサついて見えません。

それでは最後に、今回の検証のまとめです!

<検証結果>
*あまり複雑に編むと、ウェーブが細かすぎて仕上がりが良くない。
*大きめに編んで作ると、ウェーブが弱く取れやすい。
*毛先をワンカールするだけで、スタイルにまとまりができる。

美容師/福原慶之(intim hair)