ネイルコンペでも強調されるメンズ「ケア」爪トラブルを解消して

全日ネイリスト本選手権の種目、メンズネイルケア。爪の整形、甘皮のケア、爪表面のバッフィング、男性らしいネイルアート1本を施術する競技です。選手はアートに全力を注ぎますが、表彰式総評では、審査員の方が「メンズネイル、ケアの競技ですよ?ケアをもっと追求してほしい!」とご指摘されています。この一言こそ、私が2度のチャンピオンを獲得できた理由で、多くの男性客が望んでいることだと思います。手指にコンプレックスを持つ男性は少なくありません。噛み爪、ササクレ、爪の凹凸。これらのトラブルをサロンケアで解消することは、お客様の自信にも繋がります。そして日頃、美容に無頓着な男性だからこそ、この感激も大きいのです。





メンズネイルケアフリーアート1 位獲得まで*コンペで感じた軌跡



2010 年に2 年連続チャンピオン獲得後、10 位以内に毎年生徒が入賞しています。メンズネイルケアに強いのには理由があるのでいくつかお伝えします。
①デッサン、画力やデザイン力をつける:全てのアートにおいて、デッサン力は作品に説得力を与えます。反対にデッサンが狂った作品は素人っぽく、マンガチックに見えるのです。デザイン力の高い選手が多い中、断トツに勝つには、デッサン力の強化も必要です!
②完璧なケアを美しく男性らしい手のモデルさんに:すっきりした甘皮ケア、鏡のようなハイシャイン、できていますか?額縁であるモデルさんの手指も非常に重要です。
③テーマに沿ったインパクトのあるデザイン、レイアウト:パッと目を引き、新鮮に映るように、動きとカラーでアイキ

ャッチを創る。
④イエローラインに沿った長すぎないナチュラルなカーブ:フリーエッジが長すぎないか、美しいかにこだわる。ファイ

リングの後には必ず手を離してみて、すっきりと美しいラインになっているか、長すぎないかを徹底する。





指先から美しさを!ネイルケアが行き届いてこそデザインが映える



昨今ネイルサロンではアートのお話ばかりで、ケアが軽視されているように感じます。どんなに素敵なアートをしても、指先のケアが行き届いていないのではがっかりですよ!ケアが完璧なら、グラデーションだけだって、充分なアートになります。完璧にケアされた指先は絵に例えると、上質なキャンバス。最高のキャンバスで表現するアートは、ネイリストにとっても楽しいものです!毎日12時間は絵を描いていた私が行き着いた、美しいネイルアートの鍵。それは男性、女性に限らず「はじめにケア」です。
田邉薫(ネイルサロンミニカ・スルガ)





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  • ネイルデザイナー

    田邉 薫

    ネイルアーティストは美しい爪で自信をつけさせる“魔女”

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