肌のターンオーバーと、理想のサイクルとは
肌のターンオーバーとは、分かりやすく言うと、古い細胞から新しい細胞へとお肌が生まれ変わる、表皮の新陳代謝のことです。
表皮と真皮の間にある膜(基底膜)で生まれた細胞が、代謝活動をしながら皮膚の表面に押し上げられ、皮膚の一番外側にある角質層となり、一定期間の後に垢となって、はがれ落ちていきます。
垢となってはがれ落ちるまで、通常は28日間が理想と言われていますが、そのサイクルは年齢や肌質によって異なってきます。
肌の一番外側の角質層ではバリア機能を果たしてくれるのですが、このターンオーバーが遅すぎても早すぎても、お肌にとってはマイナスになってしまいます。
遅いと古い角質が残ったままになり、毛穴がふさがれたりクスミの原因になったりして、化粧水の浸透率も下がります。
早いと未熟な角質で完成されるので十分にバリア機能が果たせず、お肌が敏感になったり乾燥肌になったりする原因になります。
理想のターンオーバーを迎える!生活習慣6つのポイント
ターンオーバーと生活習慣は密接に関係しています。日々の生活が、お肌によい影響も悪い影響も与えてしまうことを意識することが大切です。
理想的なターンオーバーにするための、6つのポイントをご紹介します。
【ポイント1:質のよい食事】
食事は人間には欠かせませんが、これらの基本スタイルは人によって様々です。
食事の際にバランスよく摂る習慣がついていると、結果、ターンオーバーの促進につながります。
【ポイント2:質のよい睡眠】
脳も体も活動を弱める睡眠は、新陳代謝が最も活発に行われている時間でもあり、こちらもターンオーバーの促進につながります。
成長ホルモンが分泌されるのも睡眠中ですよね。この成長ホルモンには新陳代謝を促進させる働きもあります。日頃から安定した深い睡眠を確保する習慣もとても大事です。
【ポイント3:適度な運動】
適度な運動は血流が促進され、新陳代謝が活発化して栄養が体の隅々に届くようになり、結果、ターンオーバーも促進されていきます。
日頃から軽い運動を取り入れる習慣を身につけたいものです。運動が苦手な方はストレッチでもいいと思います。
【ポイント4:タバコは吸わない】
タバコは毛細血管を収縮させて、血行を悪くします。結果、ターンオーバーの促進の妨げになります。
【ポイント5:紫外線防備の習慣をつける】
紫外線に当たるとお肌は紫外線からのダメージを修復しようとしてターンオーバーが早まります。
その結果、未熟な角質で完成されるのでバリア機能が弱くなり、肌トラブルにつながります。
【ポイント6:洗顔しすぎない】
女性は特に体の中で一番良く洗うのは“顔”といってもいいぐらい、洗顔をしっかりし過ぎる傾向にあります。洗顔を必要以上にし過ぎるとターンオーバーが早まり、しっかりとバリア機能を果たしてくれない質の悪い角質層が上がってくるので、結果、敏感肌や乾燥肌につながります。
日頃から洗顔をし過ぎない習慣を身につけたいものです。
習慣になるまで繰り返すことの大切さ~My検証結果・必須ワザ~
「肌は生活習慣の表れ」と言っても過言ではないと思います。お肌にとって、正しい・良い習慣が身についているのといないのとでは、年齢を重ねれば重ねるほど、顕著に表れてくるように思います。
私の習慣化させるやり方ですが、まずは良い習慣が何か吟味し、習慣になるまでは意識して繰り返し繰り返し実践し、内容によってはノートを取って記録をし、そして定期的に見直す。そうすると、それまでには考えられなかったことでも習慣化させることができます。
ターンオーバー=新陳代謝活動、これが正常に維持されていくことの積み重ねが、美肌であることの大きなポイントの1つと感じています。
意識して毎日の生活習慣を変え、美しいお肌を保ってくださいね。
榎原由子(MoreRavi)