目のトラブルの原因にもなる!? 危険なセルフマツエク



2015年からじわじわと目にするようになった、セルフマツエク(セルフまつげエクステ)。
マツエクを維持するのには、やはりお金もかかるため、安値でできるセルフマツエクが普及しています。確かにサロンに行く時間とお金の節約になります。自分でやるので自由自在にできます。

しかし、技術者がいてサロンがあるという理由をしっかり考えてください。
無資格営業のお店も中にはまだあるかもしれませんし、サロンで施術をしても目のトラブルになったという人もいるかもしれません。

技術者の私たちは技術と知識を学び、そしてそれを身につけ、対価を頂きサービスの提供をしています。デザインについても日々流行や目の形、まつげの生え方に合うように勉強をしています。

セルフで手軽に誰でも危険なくできれば、私たち技術者は必要ない世の中になると思います。ですが現在、決してそうなってはいません。

今一度セルフマツエクの危険性を考えてみてください。

 

セルフマツエクの危険性!間違いだらけの情報に惑わされないで!

間違いだらけの情報に惑わされないで!

セルフマツエクをされたお客様が数名、私のサロンにいらっしゃったことがあります。
状態を見させて頂くと、まつげは絡まり、何本も切れていて、さらには自まつげ1本に複数本のマツエクの束を付けている人もいました。中には、接着剤であるグルーが沁みて目が痛くなってしまった人や、まつげがもうスカスカになって皮膚にマツエクが付いている人も……。

サロンでの施術は、まつげ1本対しマツエクを1本付けています。
そして皮膚にマツエクを付けることは絶対になく、根本から離して接着しています。それは目や皮膚を守るためです!

また、グルーが目に入らないように必ず目を閉じていただき、施術をしています。

この時点でセルフマツエクの危険性を感じていただけたでしょうか?
「器用な人なら大丈夫」なんてことはありません。

「セルフマツエク キット」
「セルフマツエク やり方 付け方 コツ」
「まつげエクステ セルフ」
こんな検索ワードでネット検索している人はいませんか?
セルフマツエクを行ってしまう人が後を絶たない今の状況からいろいろ調べたところ、ネットには間違いだらけの情報が……。

「沁みるときには使い捨てのコンタクトレンズを付ければ、多少沁みるのを抑えられる。」
「1本束のマツエクを付けて、一気にボリュームアップ!」
……そんなのは間違いです。決して信じないでください。

また、セルフマツエクを行っている動画も多く投稿されていますが、アイリストの私からすると、見ていて目をつぶりたくなるような怖いシーンがたくさんありました。
グルーが付いているマツエクが目に入ってしまっていたり、目が充血していたり……。
危険満載です!

危険行為であることをまとめると下記になります。

【要注意!セルフマツエク時に起こり得る危険行為】
●ツイーザー(医療用ピンセット)で眼球を刺してしまう危険性がある

●グルーが付いたエクステが目の中に入り、目に接着してしまったり、グルーが目の中にまで入ってしまう。

●目を開けて行ったために、グルーが眼球に触れ、角膜炎、結膜炎などの目のトラブルが起こりやすい。

●まぶたがグルーでくっついてしまう。

●まつげが絡まったり切れたりして、自まつげがなくなったり損傷してしまう。

 

セルフマツエクは絶対に行わないでください!

セルフマツエクは絶対に行わないでください!

目はとても大切です。
マツエクは、その大切な目に対して行う行為。

確かにマツエクサロンでのトラブルもゼロではなく、日々どこかで起こっているかもしれません。
しかし、逆を考えれば、マツエクの技術や知識を学んだ者が働いているサロンでもトラブルがある中で、知識も技術も経験もない人が自分の目にエクステを付けることがどれだけ危険かということが分かると思います。

「私は大丈夫」「エクステが取れてしまったところに、少しだけやってみよう」「このほうが安くてお得だから、自分でやっちゃおう」という安易な気持ちで試すことは大変危険です。絶対にお止めください!!
最悪の場合は、手術や失明といった怖く最悪な状況にもなりますので、行わないようにしてくださいね。

アイリスト/吉田郁子




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この記事を書いた人

  • 美容講師/美容コンサルタント

    吉田 郁子

    マツエクで一人でも多くの女性に喜んでもらえる技術と人材育成を

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