世界的な信頼が!日本人ネイリストであるプライドを持つこと



ネイルの仕事を始めて12年。私がネイリストになってしばらくの間は、ネイルポリッシュやアクリルが主流でした。サロンワークではアメリカからの輸入商材を使用することが一般的で、ネイルの国はアメリカ。そんな頃、海外の選手が多く参加するスポーツイベントでのネイル施術を依頼されました。施術中、アメリカ人選手から「やり方が違う!アメリカではこうよ!」とエメリーボードを取られ、ゴシゴシと往復掛けされた事がありました。(エメリーボードとは自爪用の爪ヤスリのことで、薄く、目が細かく繊細な部分に適しています。)エメリーボードは一方方向に掛けると習っていた私。もしかすると急いでいて早く終わらせて欲しかったのかも知れません。でも、その出来事はそれまで積み重ねてきた自信が揺らぐほど衝撃的だったことを覚えています。



 



ネイル先進国日本!ネイルデザイン&ネイルアートはトップレベル



それからも毎年そのイベントでネイル施術をしていますが、ここ数年でその様子は一変しました。「日本のネイルって最先端だよね!」「(ネイル雑誌を見て)こんな素敵なネイルは日本でしか出来ない。」「ファッションの国がフランスなら、ネイルの国は日本ね!」ネイル施術に入る前からこんな言葉が飛び出しますし、日本で作られたネイルチップがネットなどでも海外の方に人気なのはご存じですか?外国の方からの賞賛の言葉は、永く日本のネイル業界を牽引してきたネイリストの方々の日々の努力や、商材の開発に真摯に向き合ってきたメーカー様の功績だと思っています。そのお陰で、私たちは「日本のネイリスト」と言う信頼を手に入れる事が出来ました。



 



日本から発信できること★ネイリストが心に留め置くべきこと



私たち日本にいるネイリストは、ただ「日本のネイリスト」と言うだけで信頼されると言うこと。それって凄いことだと思いませんか?それと同時に、この信頼を壊さないようにしなくては行けないと言う使命の様なものも感じます。より良いモノを追及するためには努力と研究が不可欠であり、日々訓練を重ねなければならないでしょう。一人ひとりへのお客様への施術がこの信頼を次の世代にも繋げて行くことになるからです。その信頼の上に胡座をかくことなく、精進して行くことが必要だと感じる出来事でした。



天白麻耶(NailSalon Glitter)




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この記事を書いた人

  • ネイルアーティスト

    天白 麻耶

    “爪のコンシェルジュ”として、最新デザインを提供し続けるアーティスト

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