”ファッション”という視点から見たネイル



ネイルをする人が多くなったとはいえ、女性の全人口のほんの数%です。この現状は”ネイル”という存在自体が少しずれて捉えられているのではないかと感じます。書店でネイル雑誌を手に取ったときに目に飛び込んでくる物は、”想像を絶する素晴らしい芸術作品”。しかし、一般ユーザーはどう感じるのでしょうか?普通に考えれば、基本的にネイルとはファッションの一部でしかないということです。身につけることで貴女を、衣装を、引き立てることが最大の目的です。10本の爪しか見ていないとその先にある”ファッション”という全体像が見えなくなってしまいます。





”主役”と”脇役”



ファッションという全体像で見れば、主役は「人」「洋服」「バッグ」でありネイルは、それらをより引き立てる「脇役」というプレイヤーに徹しなければなりません。さらに、ライフスタイルという点まで考慮すれば様々なシーンに対応する必要があります。「芸術作品がずらりと10本連なった指先」と「シンプルで美しい指先」。どちらも素晴らしいものには変わりありませんが、どちらがファッションとリンクするでしょうか?ポイントは「1ヶ月を共にする」ということです。役割を明確にすることで”ネイル”は真価を発揮します。





”つめ”という10本の中にも”脇役”は必須



シンプルで美しい指先とはいえ、季節のトレンドデザインを取入れることもお客様のニーズに応える上で大切です。例えば、今秋のトレンドであるカモフラージュ柄のデザインをイメージした場合、全ての爪にそのデザインを施してしまうと、ファッションという全体像から見れば少し強すぎてしまいます。ポイントは爪10本の中でも主役と脇役をしっかり定めること。主役となるカモフラージュ柄は10本中2本もあれば十分です。残りの全ての脇役は、とにかく美しくシンプルに主役を引き立てることに徹する。こうすることによってファッションに違和感なくリンクしメインのデザインもより際立ち「最小限のアートにして最大限のアイキャッチ」という理想的なモデルに到達します。

大塚翔太(3D Attacker)





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