傷みの激しい爪を美しく伸ばすためのテクニック

傷みの激しい爪を美しく伸ばすためのテクニック

サロンにいらっしゃるお客様の爪、時には見たこともないようなトラブルに見舞われていることもありますよね。そんなダメージネイルへの施術例Vol.3です。

前回は、段差をなくし、痛みを感じるストレスポイントの厚みを残し、ハイポニキウム(爪のピンク色の部分)を保護するために長さを整えました。

今回はいよいよジェルを塗っていきます。

 

ダメージを感じさせないジェルのチカラ

ダメージを感じさせないジェルのチカラ

ブレンディング(段差をなくす)後、ジェルを塗って完成した爪です。前から見ても横から見ても段差がなく、しっかりと保護されています。

この状態で4週間様子を見ました。その間、指先から伸びたフリーエッジは少しずつ短くして、なるべく引っかからないようにしています。またダメージネイルに施術した場合、どんなに長くても1か月以上付けっぱなしはオススメしません。

 

技術を身につければ施術の幅が広がる!

技術を身につければ施術の幅が広がる!

4週間後の爪です。ずいぶん伸びました。

ハイポニキウムもちゃんとくっついて伸びているようです。

ダメージネイルの場合、爪だけ伸びて下のネイルベッド(爪のピンク色の部分)の成長が追いつかず、爪甲剥離(爪甲<そうこう>が爪床<そうしょう>から離れて浮き上がった状態)のようになる場合があります。この場合はあまり急激にフリーエッジを伸ばすのはやめて、ネイルベッドが爪にくっついて伸びてくるのを待ってあげましょう。

Before&Afterで見比べてみると、ずいぶん早く伸びたものだなあと思います。今まで何度も見てきたことですが、こういう傷みが激しい爪は、いったん補強されると何故かものすごい速さで伸びてくるのです。「早く治さなきゃ!」という自己治癒力が働いているのでしょうか。もう指先も痛くないそうですから、今後は通常のジェル塗りで爪をコーティングしてしばらく様子を見ることにしました。

ネイルサロンには様々な悩みを抱えたお客様がご来店します。私はCalgelのみを使用していますが、スカルプチュア、チップオーバーレイ、シルクラップなどの応用技術、時には様々な硬度のラメなどを使い分けて、日常生活でお客様の不便がないように施術することを心がけております。一つの技術をマスターすると、施術の幅がぐっと広がります。サロンワークの醍醐味ですよね。

 

田賀美鈴(MOGA・BROOK)




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