圧倒的人気美容室を経営するオーナーが考える「売れる美容師」とは?



こんにちは、美容師の木村博次です。

突然ですが、あなたは毎日の仕事を楽しんでいますか? 毎日、ワクワクして仕事をしていますか?

このコラムでは、美容師を目指している人や美容師になったばかりの人に向けて、美容師としての「あり方」「生き方」「考え方」についてと、お客様に愛される美容師(売れる美容師)になるヒントをお伝えしていきます。



ではまず、あなたはどんな美容師になりたいと思いますか?

まずは自分が目指すべき美容師像を描くことが大切です。
例えば、「独立して自分のサロンを持ちたい」、「世界トップのファッション都市 ニューヨークで働きたい」、「Japan Hairdressing Awards(JHA)などのコンテストで賞を取りたい」などなど……

美容師としてのさまざまな「目標」があると思います。それぞれに目標を掲げて、夢を持って、美容師人生を楽しむことは素晴らしいことです。

でも、これが「あなたは、どんな美容師になりたいですか?」という質問に対しての答えになるなら私としては少し寂しさを感じます。というのも、人生には「目的」と「目標」があるからです。「目標」の前に、大切なのは「目的」だと私は考えています。



指名を勝ち取る美容師になるために!「目的」と「目標」の違い



「目標」と「目的」、似ているようですがまったく違います。大きな結果を求める時には、その違いを明確に意識していかないとなかなか自分が望む結果が得られません。

結果を出すために知っておきたい、「目的」と「目標」の違いを私なりにまとめました。以下、参考にしてみてください。

「目的」と「目標」の9つの違いとは?
①目標は目的のためにある
②目標は具体的、目的は抽象的
③目標は数値化できる、目的は数値化できない
④目標は見えるモノ、目的は自分が見たいモノ
⑤目標は通過点、目的は行き先
⑥目標は複数、目的はヒトツ
⑦目標は諦めても、目的は諦めない
⑧目的は目標の先にある
⑨目的は目標に勝る

こうやって違いを述べてみると、最初に挙げた美容師像が「目標」に対するものばかりだということが、はっきりとわかってくるのではないでしょうか?
明確な目標を持つことももちろん大切ですが、皆さんには目標よりも「目的」を大切にして美容師を楽しんでもらいたいものです。

目的と目標を混同すると、自分の人生がうまくいかなくなることがあります。先ほどの目標の例でいえば「独立する」というのは、人生の目的ではありません。独立がゴールであるとも言えません。目標に固執するといい結果を招かないことがよくあります。ニューヨークで働くこともコンテストで賞をとることなども同じです。

目的なき目標を追いかけることは危険であると言えます。常に「何のために?」という目的意識を持つことが非常に重要です。


美容師の仕事は最幸の仕事



美容師として生きる目的とは「お客様の幸せをつくること」。そして「自分も幸せになること」です。

私は美容師の仕事は「最幸」の仕事だと思っています。目の前にいるお客様の喜びをダイレクトに感じることができ、お客様の喜びを自分のものとできる仕事はなかなかありません。

「お客様の幸せのために!」というのが私たち美容師の目的であって、その目的をベースにするからこそ目標が生きてくるのです。
目的がなく、たとえ目標が達成できたとしても、それはむなしいものであり、真の成功や幸せとつかむことはできないでしょう。つまり、全ては目的ありきです。

自分が美容師として生きる「目的」を皆さんもう一度考えてみませんか?

美容師/木村博次(La Bless)





 記事に関連するキーワード


この記事を書いた人