人間関係は良いも悪いも、すべて自分の責任。

人間関係は良いも悪いも、すべて自分の責任

私は美容室を経営していますので、今まで多くの人を面接してきました。

中途採用の場合は必ず、なぜ前のお店を辞めたのかを聞くようにしています。
その時に前の店のことを悪く言い、人間関係が良くなかったからと言う人は、うちに入社してもまた人間関係で辞めてしまいます。

これは当然の結果です。

前回、人間関係は"鏡の法則"と言いましたが、まさにその通りで、やはり自分自身に問題があるから人とぶつかり、うまくいかないのです。
結局、人間関係はすべて自分の責任なんです。

ここで、職場における対人関係について考えてみましょう。

まずは先輩がいる人へのメッセージです。
先輩から愛されるAちゃんと、先輩とうまくいっていないBちゃんがいるとします。この2人の違いはどこにあるのでしょうか?

答えはもちろん、Bちゃんに問題があると思われます。先輩は同じひとりの人間ですから…。
職場の人間関係では、先輩から注意された時の受け答えの仕方、特に目つきやうなずき方などで、先輩から愛されるか嫌われるか決まります。

私からアドバイスさせて頂くと、先輩からの助言にはどんな場合でも「でもね」という言葉を使わないことです。自分は悪くないと言い訳したい気持ちはわかります。しかしその前に、まずは受け入れましょう。

自分と視点の違う先輩の言葉には、きっと意味があるはずです。

育ててもらっていることに感謝し、先輩から愛され、何でも言ってもらえる後輩になりましょう。
「でもね」を使うと、先輩はあなたに何も言ってくれなくなります。人間関係もいい感じではなくなります。もし嫌な先輩がいる場合には、先輩のことを悪く言う前に、自分のことを振り返ってみて欲しいです。



 

社会人として、先輩や同僚たちと「和」を築いていくポイント

社会人として、先輩や同僚たちと「和」を築いていくポイント

同じひとりの先輩でも、あなたには嫌に見えても、他の人にとってはいい先輩かもしれません。恋人から愛されて、友達から大人気のキャラクターかもしれません。

先輩の人としての本質はひとつのはずなのにあなたが苦手と思うのは、あなたが先輩を見るとき、自分のフィルターを通して見てしまうからなんです。それは、以前に先輩から注意されたのがトラウマになっているのかもしれません。
しかし、自分のフィルターを一度クリアにすると、先輩のいいところがもっと見えてくるはずです。

人はいいところも悪いところも合わせ持った生き物ですから、できるだけ相手のいいところを見られる自分をつくりたいものです。何度も言いますが、人間関係は鏡の法則なんです。
友達は選べますが、職場の同僚や上司は選べません。その中でどのように「人の和」を築いていくかが、社会人としてうまくいくかのターニングポイントだと思います。

次に後輩がいる人へのメッセージです。

先輩は後輩を、自分や会社のために育てるのではなく、その後輩自身の成長を願ってしっかり育ててあげてください。

「人の幸せに手を貸す人が一番幸せになる」という言葉を、絶対的な信念にしましょう。ギブ&ギブの精神です。

そして先輩は、自分を中心とする"人望の自分ピラミッド"を作ってください。
「どうすれば自分に人望ができるのか?」を考えて、日々行動して欲しいです。

例えば美容師の場合、後輩が営業前に「レッスンを見てほしい」と言ってきたとします。その時、見てあげるんだからと思って上から目線になると、人望は得られません。
逆に後輩より先に来るくらいでないといけないと思います。

そうして人望を積み重ねた人だけが、まわりの人から支えられ、真のリーダーになれるのだと思います。学生時代というのはある意味横の社会で、職場は縦の社会と言えると思います。その縦の社会では、一人ひとりが人望のピラミッドの頂点として、リーダーシップを発揮してほしいものです。



 

自分を変えて、笑って過ごせる毎日を自ら創っていく

自分を変えて、笑って過ごせる毎日を自ら創っていく

"人の和"を語るうえで大切なのは、"他人は変えられない" "自分が変わる"ということ。人生を生きる中で忘れてはならない教訓です。

自分が変わるというのは、"自分の受容力を上げること"です。すると、自分のステージが上がり、人とぶつからなくなるのです。

例えば、大人であるあなたに幼稚園児がいたずらしてきても、なんとも思わないですよね。それは、あなたと幼稚園児のステージが違うからなんです。
つまり、他人に腹が立つとかイライラするのは、自分もその人と同じステージということになります。自分と同じものをその人から感じるということです。

ですから、そんな人のことは気にしないようにするとか、自分のステージを上げられるようにすることです。自分のステージを上げるというのは、まさに愛と感謝の精神を高めることに他なりません。だから、愛と感謝=人の和なんです。

このことは、パラレルワールドの存在を認める考え方と同じです。この地球上はひとつの世界ではなく、いろんな世界があってその世界は自分で選べるという考え方です。先ほどは"自分のフィルター"という言い方をしましたが、別の言い方をすると、"自分の周波数やチャンネルをどこに合わせるか"ということです。

起こりうる現象はひとつでも、捉え方は無数にあるのです。ポジティブシンキングで生きるのか、ネガティブシンキングで生きるのか、自分で決められるのです。

人間として生きる上で、一番大切なのが「人の和」です。
生きている中での問題は、すべてが対人関係に集約されると言えます。

苦手な人がいない世界、好きな人に囲まれて、ずっと笑って過ごせる世界に生きたいものです。その主導権はあなた自身が握っているのです。

まずはどんな自分になりたいのかを自分で決めてください。決まればあとはそれを貫くだけです。すべてが自分の思考から、世界は創られていくのです。



美容師/木村博次(La Bless)




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